表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

第一話 Let's Go転生

なぜか俺は、異世界の街にいた。なぁんで、こんなことになった? 思い出せ、思い出すんだ!




「いただきます」


そうそう。俺は朝飯を食べようとしてたんだ。


「って、熱ッ!」


思った以上に、パンが熱くて、


「アッ」


そうだ思い出したぞ。大げさ過ぎるリアクションをして、イスと一緒に後ろに倒れたんだ!




「って、こんな死に方があるかァ!」


ふざけんなよ! これで異世界転生とか只の恥じゃん!


「ハイ、ソコノキミ~」


えっ誰?


「テンセイシタヨネ~」


「何で分かるんですか?」


「ン~カンバンミテ~」


看板? あ~コレか。なになに~ 《転生または、転移スポット》 わぁ~なにコレ~


「キミドコカラキタノ?」


「あっ日本です」


「ア~ナラ、これで聞き取り安くなった?」


メッチャ流暢に話すじゃん。


「日本のどこから来たの」


「東京です」


「あ~東京ね。首都なら楽だね」


東京知ってんだ。つか、楽ってなんだ?


「どういう意味ですか?」


「ん~明日、帰れるよ君」


そりゃスゴいっすね~え~てか明日なんだ~


「あっでも、俺。死んでますよ?」


「大丈夫、大丈夫。肉体の情報が向こうにあるから」


え、なにそれ


「今の君は、魂の情報だけなんだ。その体も魂の情報で作られてる。で、一つの存在には二つの情報があってね。もう一つが、肉体の情報。今の君で言うところの、死体だ」


ん~よく分からん。


「取り敢えず君は、向こうの世界にある、死体が有る限り戻れるってこと。逆に言えば、原型が失くなったら、戻れないってこと」


は~つまり、タイムリミットが在るわけだ。


「あっでも、それだと腐敗するんじゃ」


虫とかにも食われたり。


「そこは、異世界ボーナスでコーティングされてるから大丈夫だよ」


とりあえず安心して良いのかな?


「それじゃあ明日、強制送還するから」


「ちょっと待ってください。俺、異世界で生きたいんですけど」


転生したなら、さ?


「・・・君にどんな事情があるのかは、知らないけど。帰らなかったら、死ぬよ?」


えっ


「そもそも、魂の情報と肉体の情報は二つで一つ。片方かけてる状態で存在することはできない。だから、死ぬ」


でも、それだと、


「俺、今、生きてますよ?」


「異世界ボーナスだよ」


ボーナスで生きてんだ、俺。


「・・・逆はできないんですか?」


向こうに返せるなら、こっちに持ってくることも、


「できるよ。できるけど、肉体がこの世界に合わずに死ぬだろうね」


そっか、せっかく転生したのに、戻んなきゃいけないのか。


「難しいこと考えても難しいだけだから、まっいっか! 逆に言えば、今日一日は楽しめるって、ことですもんね!」


「まっそう言うことになるね。ハイ、生活費。一日だけだけど、異世界にようこそ!」


「あざっす。それから、よろしくお願いします!」


さぁ~楽しむぞ~


「それから、街からは出ないように」


「何でです?」


「魔物がいるからね。今の君は、スキルも無ければ、魔法も使えない。なんなら、戦闘能力も皆無だから、スライムすら倒せないよ」


スライムすら! あの、序盤最弱モンスターのスライムすら!


「ラノベとかに良くある ❰禁忌魔法❱ とかその辺使うよ」


もうそれ、スライムじゃねぇだろ。


「何でラノベを知ってるんです?」


「転生、転移者の中には、持ってくる人も居るんだよ」


へぇ~ラノベじゃ教えてくれない知識~


「あとコレ付けて」


ん。なんだこれ、シール?


「オオ、何か表示された」


 《私は転生者です》


「ダサっ」


「分かりやすいことに越したことはないでしょ?」


そりゃそうだけど。


「これ付けとけば、君の言葉もこっちの世界の言葉に変換されるから」


便利~異世界チョー便利~


「それじゃあ、また明日~」


「ありがとございました!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ