表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/39

プロローグ

 皆さん、ごきげんよう。

 人生楽なこともあれば苦なこともあると言いますが、いかがお過ごしでしょうか。


 このたび俺も異世界転生する運びとなり、例によって例のごとく無双して大勝利したわけであります。

 そして女子たちと一緒に田舎で新居を構えて毎日のんびり過ごしていたわけでありますが、


『いいかげん働けこのゴクツブシ!』

 と、このように追放されかけたのであります。

 あんまりであります。


 人は生きるために働かなければならない。

 されど働くために人は生きるのではない。

 何が悲しくて額に汗して働かなければならないのでしょう。


 俺はビシッと言ってやりました。

『うるせえバカ!』

 だめでした。


 ちなみに我が家の家計はマオという魔法使いの女の子が定食屋のパートで支えています。パートといっても現物支給で、定食屋の残り物をもらってくるのです。それが我が家の食卓に並ぶのです。

 さっきから俺にボロクソ言ってるのがミツル。ガングロのパツキンギャルです。転生するときに神様に押し付けられました。いらないと言ったのに。あともう一人が家にはいて、ロミーネという赤いツインテールの幼女です。腹をすかせていたところに餌をやったら懐きました。こっちの世界では合法ですのでご心配なく。


 さて、転生した当初の俺は渋々ミツルを連れて、すんごくでかい城で暮らしていたマオを連れ去り、魔王を倒す大冒険に出たわけであります。勇者ですからね。その道中でなんやかんやで怪しげな宗教団体、トモノヒ教をうっかりぶっ潰してしまって、世界は混迷の一途をたどることとなったわけですが知ったこっちゃありません。最強の勇者の俺に逆らう総教皇(そうきょうこう)(トモノヒ教の偉い人)が悪いのです。


 そんで世界規模で普及していたトモノヒ教の影響が薄いイガウコという街に逃げ込み、そこが物語の舞台となるわけであります。それでこれからどうするのかというと、まあこれといって目的も何もないわけでありますな。あ、魔王討伐? そんなの暇なときにちょこちょこっとやってればいいんですよ。クエストだのダンジョンだの危なくて痛いじゃないですか、絶対。修行だの死闘だのケガしちゃうじゃないですか、絶対。ここ保険きかないんですよ?


 とりあえず彼女のひとつも作ってゆくゆくは婚約破棄にならない程度の婚約ができれば男冥利には尽きるかな、と。あ、そうだ。どこかのお姫様の美人のお姉ちゃんと逆玉決めれば万事解決じゃん。いいじゃん、そうしよう。

 …………などと思う今日このごろ。

 では、はじまりはじまり。

 同時連載である「――――これは勇者が魔王を倒す物語(https://ncode.syosetu.com/n4271hd/)」を読むともっと本作品が楽しめます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ