宰相始動
ポトスががんばります!
やっとほのぼのー!
「私はもう、住むところがあるから特に関係ないけど…休みの時にはととさまの里のお家に帰りたい。」
「僕も。くわぁーもういい?お昼寝したーい。」
クール!クール過ぎるわ!!こっちは気を張って聞いたのにー。こんなものなのかな??
まぁ。ほぼ一人立ちしてるけどね…。
「了解!じゃあそれで交渉するわね。」
あの2人はちゃんと話し合いの末、別れることが出来た。その区切りをしっかり子供達も理解しているようで、アカメやカリンが拙いながらも説明があったという。子供達の方が大人だ。
子供2人の親権は鬼人族の里長が持つことになった。
花梨は頷いて子供達の意思を尊重した。
花梨はギデオンの旅に着いていくことが決まっている。それまではセバスに種族のことを教えて貰うと言っていた。
アカメは総長の座を辞し、騎士に戻った。魔国に戻ってもいいし、カルミアに残ってもいいと伝えた所そのままカルミアの騎士でいたいと言うので許可した。
ポトスが悪い顔をしていた。アカメよ強く生きろ。
「陛下、トンネルの件ですが獣人国とドワーフ国に通して地形的に大丈夫と確認できましたので、ドワーフ国と獣人国の共同事業として始めたいと思います。」
「へぇ?地形調査何てしてたんだ?流石ポトスー!」
「まぁ、トンネルを掘削する場合は地形調査が当たり前ですよね?どっかの誰かさんは何も考えずにトンネル掘っちゃたみたいですけど…。岩盤が悪くて崩れる可能も考えないと…。国が沈んでしまいます。」
「面目ない。」
そんなに睨まないでポトスー悪かったよ。もうしないよ…たぶん。
「地形調査にはハギ兄上と、カンナ隊長がさくさくとやってくれました。これからはアカメが加わりますからもっと楽になりますね。」
ポトスやアカメがチームに入ることは決定なのですねか?え?呪われたくない?そうですね!ワタシモヤデス。
「アカメにそんな余裕ないと思うよ?」
「ご心配無く。関係は早急に進めないそうです。そこは約束させました。はぁ…。アカメは厄介な人に好かれやすい体質でも持ってるんですかね?気の毒に…。」
「可哀想に…。」
「その厄介な人とは私のことですか?」
「「全く違います。なので呪わないで下さい。」」
そう言えば一昨日から帰ってきてて、今日から護衛に復帰してたんだった…。忘れてた。
「で?共同事業とするとどう役割を分担するの?」
「大まかに言えば、カルミアが金、ドワーフが道具と指導、獣人国が人力、ですかね。」
「苦役の方は?」
「あれでは時間がかかりすぎて何の意味もありませんし、ほとんどの罪人が寝たきりになりつつありますから…。苦役からは解放し、牢で暮らすことに切り替えます。」
「なるほど…。」
「それと平行して酒造りもやっていきます。粗方領地への打診は終えました。道具と材料の搬入までに場所と建物を用意するように通達をしようと思いますが、場所に指定がありますか?」
「あるわね。いくつかあるから書き出して提出するわ。」
まずは水。しかも水質が良く豊富になければならない。かなり広めで屋根が高いものがよい。換気も出きるが…ちゃんと密閉も出来る建物がよいし。
「2、3日で出来ますか?」
「ええ。大丈夫。ギデオンにも確認して貰うわ。」
「解りました。それが出来次第。朝議にかけて、国王陛下の許可が出たらプロジェクトの開始、領主へ通達を出します。」
「楽しみね!」
次もほのぼのの予定です!




