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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第二章 カルミア国編
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花梨に仲裁

暑さが戻ってくるとのこと皆様体調にはお気をつけくださいませ。

「花梨。おいで。」


「セバスも正座。」


「「はい。」」


「今回はアカメはもちろん悪いけど。花梨も悪い。何故か解る?」


「アカメの暴走を止められなかったから?」


「違う。自分は理解できないのに、アカメには理解を求めるから。花梨はアカメを婿と呼んでいる。ということは夫婦だと認識してるってことでしょ?夫婦に上下があるのはおかしい。家長ということで立てるのであれば、花梨が家長なの?ならば今回の事で責任が問われるのは花梨の方だよ。アカメを庇わなけれならなかった。だけど花梨はアカメにだけ責任を負わせた。ならば家長はアカメになるばず。花梨はアカメを立てなくてはならないけど、立ててるところ見たことないよ。どういうこと?」


「だって僕は四獣だから…。」


「だから?夫婦であっても従わないといけないの?何でも?じゃあ四獣同士で夫婦になったときどうするの?どっちがいうこと聞くの?花梨は我慢できる?」


「神子様そのように追い詰めては…。」


「セバス。父親を名乗るのであれば耳がいたい事も教えなければ。花梨は既に現世で生きている。アカメを婿に迎え入れた以上全てを神獣に合わせるのは間違っている。そんな夫婦続かないわ。現にアカメに限界が来てる。白虎の獣性についていけず心が悲鳴をあげてるじゃない。アカメにどの様に言えば言うことをきくかを教えてるでしょう?操ってるのと一緒じゃない。」


「っ…申し訳ありません。」


「セバスは悪くない。僕が相談してたんだ。」


「セバスの事は庇うのね。セバスも花梨を庇ってたでしょ?家族だからだよね?」


「あっ!?」


「花梨の中でアカメは何?夫?恋人?下僕?花梨しっかり考えなさい。貴方も。そうでなければいくら次に婿探しに行っても成功しない。むしろ精子提供して貰っただけの方がいいと思うわ。子育てにかかる支援なら王城で出来るしね。」


「アカメと離婚しろってこと?」


「さぁ?それは私が決めることではない。だけど今回の事では花梨の方が悪かったってこと。そうでなければ既に魔国に送り返してる。アカメ、魔王に従っているって宰相に悪びれもなくいったんだからね。国のトップの騎士団に魔国の回し者が要るって言っちゃったのも同然なんだよ?アホでしょ。アカメはそれがどんなに危険な事か解らない程低能な人物だった?」


「ううん。ちゃんと下を率いる事ができる騎士団長だった。でも、僕はちゃんと始めから言ってあったよ?次の子供は別の雄を選ぶって。」


「だから?初めから対等でない約束になんの意味があるの?あとから考えが変わるかもって希望を持つのもダメなの?夫婦だけど自由恋愛するって人はいると思うよ?ならアカメにも自由を与えなきゃ。アカメが別の雌と子供を作っても花梨は自分の子供として育てられるってことでしょ?アカメの里は一夫一妻制だった?一夫多妻?一妻多夫だった?アカメの価値観は無視なの?」


「それは…」


「違うの?私の最初の言葉覚えてる?自分は理解できないのにアカメには理解を求めてる。内容がわかった?」


「解った。ごめんなさい。」


「それは私に言うことをじゃない。私も今まで貴方達の事には立ち入らなかった。私も悪い。アカメの事は私が引き受けるから花梨は決断しなさい。でも、子供の親権は花梨が譲って頂戴ね。」


「まだ、別れるとは言ってない。考えさせくれ!!半年間あるんだろ?」


「花梨にはそんなにあげられないよ。離婚の場合決めなきゃいけないことが多いから。アカメの方が失うものが多いし…。国も関わるからねぇ。」


「神子様。今回は父親である私にも罪があります。私もアカメを婿として、遇していませんでした。花梨に私からもお教えしますから少しだけ待っていて下さいませんか?」


「じゃあ3ヶ月ね。アカメに何も強制しないと約束できる?」


「ありがとうございます。」


「花梨?」


「解った。」


「でも、罰は必要だよね。花梨、セバス半年間フトウのジュース禁止。」

価値観の違いって難しい。


人それぞれ。


その時飲み込んでもきっといつか我慢できなくなる。


その人を愛せなくなった時。

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