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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第二章 カルミア国編
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朝議からのー見合い大作戦

今回は視点がコロコロ変わります!


読みにくかったらすみません。


ボーイズラブ的な表現がございます。


苦手な方はスルーをお願いします。

会議室。

プルメリアが即位したため、朝議が始まった。

私もプルメリアが未だ成人前の為参加している。

参加者は宰相のポトスは当然のこと、ユッカやドワーフの親方面々も参加し、多種族国家を目指してのスタートだ。


「これといった特産が無いものですしの~。作物関係は獣人国が一番じゃ、体力自慢が多いでの。魔道具や剣などの鍛冶はドワーフには勝てない…人族でも作れるもの達はいるがの。薬はエルフ国だし~偉そうだがの。流通では魔国に勝てない、魔方陣の研究が進んでいるし、魔法の使い手が仰山おる。」


「ユッカ殿がせっかく領地整理と民の分配をしっかりしてくださったのに…私は生かせていないのです。」


「ポトスお前のせいではない。今までこの国は内向的で国内で全てが済んでいたのだ。国の魅力を上げるのは長期的に見ねば。」


「はい…。」


「私の国はなにもないのですか?」


プルメリアは即位が終わったため、まだ5歳だが、朝議にのみ出席している。今回の議題はカルミアをどのように盛り立てるかだ。富国だな。


「陛下そうではありません。人が財産でまだ、探している途中なのです。ポトス、トンネルの埋戻しはどうなっている?」


「トンネルですか?まだまだです。貴族の犯罪者が課せられている苦役ですので進みが遅く、人員も大分減った為、1/ 3位と聞いております。」


「もう一度掘り起こさせよ。出来れば、ドワーフ国まで繋げたい。トンネルは貯蔵庫兼移送手段として活用する。」


「移送手段は解りますが、貯蔵庫ですか?」


「ああ。先日私の領地から良い知らせがもたらされた。ポトスも国の事を憂いているし、丁度良い。各領地に打診していかないといけないしな…。ポトス宰相の力とは発想力ではない。調整力だ。お前にはそれができると思っている。だが、その前に家を平定させよ。嫁候補は聞いているだろう?いい加減覚悟して見合いせよ。」


ポトスの顔が陰る。もう!ウジウジすんな。ちゃんと好い人見つけて来たから。カリンとキキョウが!選んだのはセバスだ!私は意見を聞かれもしなかった…。

何故?


「はい。明日隣の領地の御嬢さんと会います。」


「はぁ。お前の選択だ。あの時迷いはなかっただろうが…それに兄上には番ができた。ドラゴンとは嫉妬深いと聞くぞ?未練など残していたら未来は悲惨だぞ?」


「解っています!!」


「解っていない!!何だその顔は!?」


「仕方がない。見せてやる。陛下これにて朝議を閉会しても宜しいでしょうか?国に地理や作物等は授業に盛り込む様に教師達に伝達しておきましょう。興味がでられたでしょ?」


学びたいときに学んだ方が内容も入りやすくやる気があるから宿題も捗る。


「はい!構いません。王太后授業よろしくお願いします!」


「失礼します。」


私とポトスは転移で移動した。



~side 螢

ここは中庭のテラス。テーブルを挟んで僕と竜王。


「明日帰られるのですか?」


「はい。留学の手続きも必要ですし、何より王族を正さねばなりません。このままでは国が滅んでしまう。その方が民達の為になるのなら私も考えますが…国を治める為にある王族を神の許しなく退位させたらどうなってしまうのか想像もつきません。私の血統は神より預かりし物なのです。」


「竜王様。そうなんでも背負われますな。貴方はまだ、幼いのです。沢山の大人達の力を借りて良いのです。教皇ユーカリも皇太后様も魔王様もそして私も。貴方が辛いとき、身動きができなくなった時、助けを求めてください。必ず参りますから。」


あの晩餐会の後から始まった一時間のみのお茶会。竜王に負担がかからぬようにと少しだけ会うこととなった。というか自分の我慢がきかなかったのだ。

初めてだった。こんなこと…竜王がどうしているのか四六時中考えて魔道具作成に手がつかないなんて…。レンギョウ親方に呆れられ王太后様のところに連れてこられた。

その結果決まったのがこのお茶会。竜王も乗り気だからいいけど…時間は区切ると釘を刺された。

この頃ではどちらが姉なのか解らなくなる位にうるさばばあ…げふん。頼もしい妹だ。

このお茶会のお陰で精神が安定し、製作にも取りかかれる様になった。


「はい!ありがとうございます。あの…」

ふと目が会うと…竜王の雰囲気が変わっている。手を握られた為、体が強ばったが嬉しかった。心臓がうるさい。

「今は無理だ。俺には力がない。君を守れないし、約束を破ることになる。だから今はこのまま離れる。だが、必ず会いに行くから待っていてくれ。僕の番。」


「うん。待ってるよ。ずっと待ってる。だから無理しないでね。僕の番。」


手を握り返し伝えた。竜王の雰囲気は元に戻った。


「うわぁ。手を握るなんてすみません。僕どうしちゃったんだろう…。」


「大丈夫ですよ。竜王様。少し不安になられたのでしょう。お気になさらず。あっ!もう一時間ですね。ありがとうございました。明日は気を付けて帰られてくださいね。」


「ありがとうございます。ギデオン大公も魔道具作り頑張られてください!では、失礼します。」


挨拶を交わし、手を振って別れた。ギデオンは部屋に戻らずテラスでしばらく過ごした。彼の残す空気を感じていたかったから。



~side 鶫とポトスのデバガメ隊。


「見たか?」


「はい。しかと見ました。はあーーー。私は振られたんですね。あーーー。ちくしょう。あんなお子ちゃまに取られるなんて!!めっちゃ相思相愛じゃないですか。入る隙間なんて1㍉もなかったですよ。今日はやけ酒してやる!!」


「だめだ。明日は見合いだからな。」


次回は本格的はポトスの見合いです!


つぐみは自分のラブを後回しにしているので、カリンやキキョウやセバスからは意見を聞く相手にされていません。

まず、自分のラブをどうにかせんかと思われています。

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