戴冠式 前夜
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私は戴冠式に参列するためにやって来た賓客を出迎えていた。開かれた国と内外に示すため、取り敢えず世界中に招待状を贈った。
「久しいな。教皇ユーカリ。」
「お久しぶりにございます。妃殿下。いや?この戴冠式が終われば王太后ですか?」
「ははっ似合わぬか?」
「まさか。唯あまりに若すぎる王太后だなと思いまして。」
「相変わらずだな。だが、この短期間での教会の改革。素晴らしい手腕だ。枢機卿の神託スキル戻ったのであろう?」
「はい。先日。これで、やっとひと安心です。」
ジジイの神の神業はユーカリが教皇になって一年後に神官の回復魔法が戻った。ちゃんと戻ったことに寄って改革がやり易くなったと喜んでいた。
「私も明日の戴冠式しっかり見させて貰うぞ。神からしたら明日はお前達の卒業試験みたいなものだろう。」
「うっ。やっぱり?」
「当たり前じゃん。そんなにホイホイ信頼しないっうの。人族ってすぐ調子に乗るからな。プルメリアは明日で王になる。神だけでなく不敬罪まで足されることになるぞ。神官達お前の言い付け守れるといいなぁ?」
「一度部下達の所に戻って来ます!!」
脱兎のスピードが羽上がっていた。若返ってない??
「若返りのジュースのお陰ですね。次からはもっと濃いものをお出ししましょう。」
セバスが不穏な言葉を呟いた。
次は魔王だ。
「お久しぶりにございます。お元気でいらっしゃいましたか?」
「ああ。そなたも息災であったか?」
「ええ。何とか。魔王様には何時も支援していただき助かっておりますわ。明日の戴冠式の参列もお忙しい中調整してくださったとか…ありがとうございます。」
人族の大鉈が終わったお祖父ちゃんは今、エルフやらドラゴンやらに取りかかっているらしい。エルフの国には世界樹があり、それが枯れかかっているらしく魔国も他人事ではなくなっているらしい。エルフに世界樹は何処でも聞くけど…マジであるんだな。
「今日の日を待ち望んでいたのは私も同じだ。明日の戴冠式は魔道具で映像に残して国に持ち帰るつもりだ。見せたい者かいるのでな。」
「っ…。」
「そんな顔するな。聞いたのか?寝込む日が増えたが…今日明日どうなるわけではない。では、明日な。楽しみにしている。それと…奴らが来るのであろう?何かあれば必ず私を呼ぶのだ。約束だぞ?」
「はい。」
そうなのだ。遷都が終わった後に花梨から話があった。何時話そうか悩んでいたらしいが…ハルがもう長くないらしい。何も言葉にできなかった。
「獣王様お越しくださりありがとうございます。ご健勝のよし羨ましいですわ。」
「妃殿下もお美しいままでなにより。獣王などど他人行儀に話されるな。獣人達は役にたっているかな?出来るならこの、グランダルが貴方の僕となりたいぐらいなのに…。」
「また、そんなご冗談を。おほほほほ。」
こんなでっかいライオンさん、どうするのよ。私はコアラのお祖父ちゃんだけでもう、胸いっぱい。
「ぜひ、獣人国へ遊びに来てくれ。今度はペンギン族のもの達に会わせたい。妃殿下の好みに合うと思うのだ!考えてみてくれ。明日は楽しみにしている。」
「はい!!検討してみます…。」
後ろのメンバーから凄い圧力。解ってるよ。飛び付かないよ。
「お初にお目にかかります。私は王女の母であります。アビゲイル=フォン=カルミアと申します。ドワーフ国王陛下。何時もギデオンのことではお世話になっております。城の築城では、ドワーフの皆さまにご尽力いただきました。陛下にもお口添え頂いたとか。ありがとうございました。お陰で素晴らしい城が出来上がりましたわ。」
「ああ。書状を交わしたり、レンギョウやバイモやギデオンから話を聞いていたから初めての気がせぬな。私はドワーフ国王マンサク=イキシアだ。お噂はかねがね。これからも隣国同士仲良くしようぞ。」
「はい。有り難く。これからも素材のご相談をさせてくださりませ。」
この、厳ついが少年みたいな目をしている青年のドワーフさん。実は穴堀が大好き鉱石堀名人なのだ。王様なのに!?と言うことなかれ採ってくる鉱石は一流品、必ずレアも堀当てちゃう王様なのだ。だから、誰も責められない。王様が現場派なのは困り者だか、そこは王妃や宰相がバックアップ。穴堀から出てきたら真面目に執務をしてくれる、王様の兄弟の中で一番ましな人物で替えが効かないらしい。
典型がバイモ親方で…一流だが鍛冶職人以外何もできない弟だとか…。バイモさん以外に大物。
やっぱ行ってみたい国1位。俄然興味が出てくる。
そして…今日の目玉。今まで没交渉だった。彼らがやってくる。
ドラゴン国の王竜王だ。
皆様体調には気をつけてお過ごしくださいませ。
作者は登場人物が増え、名前のを考えるのに頭をやませております!




