表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はぁ? 完結!  作者: 千桜
第二章 カルミア国編
77/154

遷都

やっと、時系列が元に戻りました!


プルメリアが頑張ります!

色々があり、とりあえずユーカリは無事に教皇になり、時は戻る。


旧王都を出る。

私が召喚され5年住んだ都は王族ギデオンの所領とポトスのノースポール領地組み込まれ、二つの領地として分けられる。


領地改革はこの5年でだいぶ進んだ。コアラのおじいちゃんがこの手の事に成通しているそうで、獣人国に帰さないと行けない土地もあるし、ユッカ殿に相談しながらカルミア国の領地整理をすることになった。

貴族も少ないが土地を帰しちゃうから平民は増える。もういっそうの東西含めて全体の領地を再編成しようとなった。

えっ?ギデオンのサインとかは?と言ったら、王族はサインしたのに君達は嫌なの?という脅迫…ゲフン。説得に使うらしい。

ユッカの優秀さにいつか噛られるって誰かさんがおびえてたっけ…ユッカはコアラだけど獣人だからユーカリしかたべないわけではない。ベジタリアンだが、野菜や果物なら何でも食べる。あの小さい手両手でおやつを食べているところは鼻血ものだ。

大領地は西側が5個東側が5個と真ん中が新王都で、上下に中領地を作ったが、それは王族の所領となった。1個は皇太后となる私の所領となる。東西にも所領をとなったが、王族の少なさでは管理が出来ないので今回は見送られた。

再編成が済み、領主の選定では東側の領主に獣人に拒否感のない人物をあてがい、施行中である。

説明終わり!というか飽きた。

こういう時はー



「プルメリア~私の日だまり。辛くはないですか?」


「はい!母上様。民達の顔が見れて楽しいですし、母上様と初めての旅も嬉しいです。」


あー可愛い。2年前のギャン泣きの時はどうすれば…と思っていたが、そのお陰で、娘の悩みや傷ついて来たことがわかった。

私が人族を恨んでいると自分の父親を恨んでいると思っていたらしい。だから自分も嫌われているだろうと。せめて迷惑にならないように我が儘も言わずにいたようだ。

それからはいかにプルメリアの父親を愛していたか話した。望んでプルメリアを授かったのだと。貴方が気に入っていた剣は父が貴方にと特別に作らせ、贈ったものだと。貴方に初めての贈り物をしたのは父だと。

プルメリアは目を輝かせて聞き、しくしくと泣いていた。


「ごめんなさい。プルメリア。話してあげるのが遅くなって…。母もハルさまが…貴方の父様がいないことを思い出したくなかったの。悲しくなるから。」


「父様のこと好き?嫌いじゃない?一緒には暮らせないの?」


「それは…好きよ。愛しているわ。でも、一緒には暮らせない。父様はプルメリアの感じている寂しさを色んな罪もない人々に強いてきたから。」


「私みたいに寂しい?」


「そう。本当なら一緒に暮らし、一緒にご飯を食べておはようとあいさつできる人たちを勝手に捕まえて離ればなれにしてきたの。だから許されない。どんなに愛していても許すことの出来ないことをしてしまっての。悪いことをしたら罰を受ける。プルメリアにもわかるわね?」


「うん。わかった。父様のお話を聞くのはいい?」


「ええ。何時でも話すわ」


と誤解も解けて今では笑顔でお話ししてくれる。プルメリアの隣にはカリンの息子と娘が控えている。

名前はまだない。プルメリアが契約出来る歳になり、二人が望めば名付けることになるだろう。

カリンに名前は?と聞いたら


「はぁ?何で親がつける?子等と契約するわけないじゃん。」


と言われた。カルチャーショックならぬ、種族ショックである。

「え?でも、獣人達には名前が…」


「それは…ハギに聞け。」


面倒くさそうに花梨は去っていった。何時も何処で昼寝してるんだろう?


「つぐみ~獣人達に限って出はなくて産まれたら神殿に名前の候補を幾つか持って洗礼に行くの。教会が付けるから神様と契約って訳ではないけど、名付けをしてもらっている形になってる。だからアカメもリンドウもカリンやキキョウが教会に名付けに行かないって言った時驚いていたよ。まぁ確かに神獣が産んだ神の一族だから必要ないんだけど…。」


だからキキョウの子供達もまだ、名前がない。種族ショックではなく神獣ショックだったようだ。


「アビゲイル妃殿下、プルメリア第一王女殿下還御!」

大きな声が響き渡った。歓声も上がる。


「お帰りなさいませ妃殿下~。王女殿下~。」


「お待ち申し上げておりました。妃殿下~。王女殿下~。」



「お帰りなさいませ。妃殿下、王女殿下。このギデオン今か今かとこの日を待ちわびておりました。城の完成が叶い、還御されましたことお喜び申し上げます。」


「妃殿下、王女殿下華々しい還御が叶い宰相としてお祝い申し上げます。」


「うん。この還御で一連の行事も済んだしな。後は王都の名と遷都を宣言して終わりか?城も素晴らしい物だ。大義である。王女。宣言を。」


「はい。妃殿下。」



「皆さまこのカルミアは前王朝で大きな間違いを犯しました。長きに渡り、他の種族を虐げてきた。今私達は失った信頼を取り戻している最中です。私、カルミア国の王女プルメリアとしてはここアストロメリアを王都とし、カルミアの幸せだけでなく、多くの人々の幸せが長く持続していく都市となるように民達と共に歩んでいくことをここに宣言します。」


「わあーーー。カルミア国ばんざーい。」



アストロメリアを王都とした、カルミア王朝の始まりであった。

魔法ならぬ、ラブまでも旅に出てしまったのだろうか…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ