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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第二章 カルミア国編
75/154

螢とお話。

今回は説明回です。


ブクマ、評価ありがとうございます。


連載を初めて2ヶ月になりましたー。


応援ありがとうございます。


これからもよろしくお願いします!

「久しぶりだねリンドウ。あの子達は今、キキョウの所に行ってるよ?後でこっちに来ると思う。会ってあげて。」


「お久しぶりにございます。ギデオン殿下。有難いお言葉ですが…今は職務中ですので。」


「ふふ。リンドウは真面目だなぁ。あの子達にそっくりだ。何時も助かっているよ。」


リンが頷いている。兄上の護衛としてリンドウとキキョウの子をつけたのは半年前だ今回も二人。

獅子神族の女の子と龍神族の子供だった。あれだけ慣らしたのにまったく意味を成さず…会って意識を保つのに1ヶ月かかった。

花梨が頑張ってくれた。あの子は何故か私の慣らしに積極的だ。ガンガンお世話をしてくれる。


「妃殿下お久しぶりにございます。一年ぶりですね。お怒りは解けたのですか?」


「ジジイの横やりが入ったけど、目処はたった。教会側と面会の前に兄上と話がしたかったのだ。座りなさい。リンドウ、茶の用意が終わったら休憩して来ると良い。二人にしてくれ。」


「畏まりました。」


リンが部屋を出ていったのを確認した私は姿勢を崩しながら言った。

「ユーカリが教皇になった。」


「はぁ??」


「ジジイの横やりが入ったっていったでしょ?でも、今回はジジイが正しい。狂いはしたけど。」


「新宰相はポトス?」


「そう。もう、家名も授けて家をださせた。ポトスにいちお選ばせたよ。でも家族をとったから。その場で任命した。手震えてたけど…。今回は姉ちゃんが悪い。だからポトスに選択権があって、ポトスが姉ちゃんを振ったと思わせといたから。」


「うん。私は振られた。それでいい。」


「もう逃げられないよ。早く結婚する相手見つけてきて。」


「私なりにこの4年間探したんだけどね。戴冠式が終わったら国を出て世界中を探してみるつもり。」


「はぁ…。」


そもそも、異世界から来た人間がこの国の王に等なれる訳がない。というかなれないのだ。

国名も王子王女の名前も後継者指名も教会の承認がいる。何故か。神が授けた人族の王になる血筋が王になったか確認するためだからだ。教会もこの国の人族も解っていなかったが…。


今回、神官の能力がなくなったのは私に失礼なことをしたからではない。正統な血筋の王族を認めないとほざいたからだ。アホである。私がジジイでもキレる。教会が承認する意味を全く解っていなかったのだから。


プルメリアが国王になることには反対があるが王女であることは誰も意を唱えない。それは正しく犯罪者だと避難された王子の血が流れているからだ。私の娘だからではない。


今後も王族を増やすのであれば、姉ちゃんかプルメリアが後継を増やすしかないのだ。私が産んだとしてもそれは庶子でしかない。王位継承権が発生しないのだ。王族を名乗れるかも怪しい。正統な王族が二人しかいない等緊急事態だ。


だから、姉ちゃんは王族の義務として後継を作らなくてはならない。だけど姉ちゃんはジジイに貸しがあった。それで逃げてポトスと一緒になる未来があったが…。姉ちゃんはその未来を選択しなかった。

そう。実際に選択権があったのはポトスではない。姉ちゃんにあったのだ。この4年間私は猶予を与えた。


だが、決断できなかったのだから。もう無理だ。逃げられない。プルメリアにだけ、子供を産むことを強制することはできない。



本当に人間とは面倒な生き物だ。

感情が邪魔をするから…。

割り切った関係って本当にあるのだろうかー。

何処かで無理がきそうな気がします!

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