プロローグ
第2章の始まりです!
お待たせしました!
楽しんで頂ければ幸いです!
あれから5年の月日がだった。
カルミア王国は新しい時代の幕開けを新王都で迎え、多種種族国家として最盛期を迎えている…
そんな物語みたいなことになるわけがない。
遷都まで大変なこと大変なこと。簡単に魔法で城やら何やらが出来ると思っていた私は…
「なわけない。アホなのか?魔法が馬鹿みたいに使えるのはお前達家族だけだ。神の一族と一緒にするな、パンピーは手作業じゃ。」
とユーカリに怒られた。面目ない。兄上にはため息をつかれ…
「急いでも良いものは出来ないよ。」
と諭された。なので、先日やっとこさ城が完成し、旧王城は、引っ越しの為の準備でてんやわんやしている。尽力してくれたユーカリはもう、城にはいないが…。この5年色々あったのだ。だが、前を向かなければ…。
一週間後には引っ越しだ。
「セバス~!」
娘が一目散に駆け寄るのは何時もセバスだ。セバスが笑顔で抱き上げている。
「姫君。レディが走って殿方に駆け寄ってはいけません。何時の時にも優雅でなくては。姫君の母上の様に。」
「ごめんなさい。カラー。」
しょんぼりと謝り、カラーにだっこをせがんでいる。
しょうがない姫君ですねぇ。とセバスから娘を受け取っている。
そして…
「プルメリア。」
「母上様!!」
あぁ~破滅級の可愛さ。鼻血はダメぜったい!
この頃やっとこの笑顔を見られる様になったのだ!!
私は頑張った!
この5年間皆が何をしていたかー。




