神族の家族会議
よろしくお願いします。
ここは白い世界。神の世界。世界の頂にいる神は…。
四方を囲まれ正座で圧迫面接を受けていた。
「じじい!お前一度ならず二度迄も!!いい加減にしろよ。僕の場合は知らなかったから、まだ許せたが、つぐみの姉は違うだろうが!!」
「だよね~最悪だよ。つぐみは被害者でこちらは償わなきゃいけない立場なのに、じじさまの尻拭いをさせた挙げ句、被害者を増やすなんて。」
「面目ない。」
「つぐみかなり怒ってたよ。エピネも今回は庇えないよ。」
「俺の守護する魂はつぐみが送ってくれた。恩がある。俺も今回の事は許せぬ。」
「え?朱雀の持つ魂はわしの愛し子で…。朱雀のじゃ…」
「じじい!!口答えすんのか!?」
「いえ。滅相もございません。」
「なんで、こんなのが僕たちのじじい何だ。」
まぁ。呆れられる。仕方ない。何故ならもっとやらかしているからだ。
「「「はぁ…」」」
(どうしよう。もう一人いるって言えない。)
「「「「はぁ?」」」」
「今、もうは一人いるって聞こえたけど…どういうこと?おじいちゃん?」
「ひぃ!?つぐみ、いいつの間に…」
般若が来た!ただでさえ圧迫面接だったのに!
何とか被害を最小限にしなければ…。じじいの頭は回避しかない。
「どいうことなのかって聞いてるの!!」
「はい!ちゃんと説明します。地球の神につぐみの召喚をしてしまった事を謝罪に行った時につぐみの家族へ賠償をしたいと話したんじゃ。娘やあるいは妹やお母さんを奪ってしまったからの。ご両親はつぐみにちゃんと賠償があれば特に必要は無いがボケること無くポックリ逝きたいと願われたのでな。叶えた。」
いちお、気を遣ったのだ!これでも…。
「お父さん…お母さん。それで良いのか…。」
「お姉さんはご両親を看取った後、つぐみの側にいってあげたい。でも、転移は嫌だ。転生が良いと願われた。だから勝手に連れてきたのでは無い!ただ、つぐみを支えられる年にしたいとなると調整が必要でな…今回の覚醒となってしまったのじゃ。すまぬ。事が動くのはもっと先じゃと思うての…」
「勝手に連れてきたのではないのね…良かった。おじいちゃんごめんね。私ったら早とちり…」
「つぐみ!騙されるな。男女の性別が変わっちゃってる事の説明がまだだぞ!!」
「はっ!?そうだった。」
「チッ、それなのじゃが…つぐみの息子がおったじゃろ?彼もこちらに来たいと望んでの…別のお母さんは嫌だ。つぐみだけが自分の母じゃと。もう一度つぐみの子が良いと言うので叶えた。」
「えっ?じゃあ、あの子は…」
「そうじゃ。つぐみの息子じゃ。」
「でも、あのこ…女の子。」
「「「「じじい~~!!」」」」
「もうやだ。このじじい…どうにかして。」
「俺の炎で燃やすか?」
「朱雀の炎が穢れる、私が水で洗い清めよう。」
「エピネがこれ以上悪さしないように!!封印する。」
「わしは悪魔か?そう、にらむでない。だって、二人とも新しい人生が良いと言うから…性別も変えて前回経験した事がない人生が良いかと思ったのじゃ!!」
「皆、気持ちは解るけど…落ち着いて…性別を今から戻すことは?」
「さすがに無理じゃ。だが、今回も、償いとしてギフトは授けられる。転生が償いじゃったが…性別では、余計な事をしてしまったようじゃからな。」
「はぁ…で、息子の覚醒は?」
「つぐみが知ったからの…どうにでも出きるが?」
「じゃあ、まだ止めてあげて、赤ちゃんからはきついと思うわ。でも…何で剣に執着してんのか解ったわ。はぁー。ギフトの件はお姉ちゃんに聞いてから伝える。それでいい?」
「もちろんじゃ。です!!」
「エピネ決心した!つぐみ、私に名前付けて。」
「えっ?エピネは私の側にずっと居てくれるんじゃ無かったの?」
「そうだぞ!もしかして俺のせいか?なら心配するな。俺はここで魂を守護せねばならぬし、皆の為にじじいを監視するという、仕事が出来たから寂しくないぞ。あぁ。そうだ。礼がまだだったな。つぐみ、この子だ。そなたが送ってくれたから俺のところで魂を休ませられている。色が少しキレイになったのだぞ。つぐみ感謝する。つぐみが言った何を大切に思っているのか…今は解る。だからこそ、ここに居て出来ることをする。たまに、皆が会いに来てくれれば良い。」
「朱雀のせいじゃないよ。朱雀の事は解ってる。その魂は守ってあげないと…ここに居てもエピネ達は兄弟だよ。」
「「あぁ!兄弟だ。」」
「ふふ。ようこそ。朱雀。新しい私の子。魂の守護者よ。これからよろしくね。」
「ああ。よろしく。」
「で!つぐみ!なまえなまえ!」
「解ったわ。萩。あなたの名前は萩よ」
「ありがとう。つぐみ!萩は神獣玄武として貴方をお支え致します。後で説明するね!」
じゃあ、帰る!!
じじいは反省しなさい!
じじいの反省??
無理だな。




