騒動のあと。
2話目の投稿です。よろしくお願いします。
着々とストーリーが進んでいますが、
ジークがぁ~。
作者はジークロスになっております。
「カラー、姫はどうだ?」
ここはアルメリア家の王都にある屋敷だ。
王城はまだ危険が多く、侍女や侍従の大半が奴隷持ちの犯罪者ということで、私はこの屋敷に移った。というか移ってくれと懇願された。
自分の事は自分でできるし、城にいないと指示出来ないじゃん!!って言ったら。
今のところ私が決めないといけない大物の処罰はだいぶ先で城が落ち着いてからじゃないと無理。でも、花梨様と桔梗様は置いていってくれ。彼らが居てくれさえ擦れば心配はいらない。だから、屋敷で大人しくしていてくれ。カラーに怒られるって泣くんだもん。イケオジが。
「はい。健やかに眠っておられますわ。」
「そうか。剣は握ったままでか?」
「はい。危のうございますので、離そうとするのですが…泣き止まれなくなるので…。」
「まぁ、良い。大人がしっかり見守っていればな。鞘は抜けないようにしてあるのであろう?幼くとも王族だ。気づいておるのであろう。危険をな。あの子は国王陛下となるのだから。」
あの小さい頭に王冠が載るのだ…。私が載せることになるだろう。
で?何でセバスチャンはここでティーを入れているのかな?働きなさい。
「セバス?お前は何をしているのだ?桔梗から聞いている。そなたの調整力、素晴らしい働きであったとな。」
ユーカリちゃん過労死しちゃうんじゃないの?君が居ないと。
「さて?私めはまだ、アルメリア家の執事長でしかないですので…王城には居られませぬが?」
あらやだ。可愛い。イケオジ拗ねてる。
「くすくす。そうか。そうであったな。拗ねるな。忘れていたわけではない。ユーカリに細かい人事は任せていたが…ユーカリに任命されるのは嫌か?」
「いえ…嫌というわけでは無いのです。その…。」
困ってる困ってる。可愛いけど…ちゃんと言わないとね。
「セバスチャン、私は身分などどうでもよい。欲しいのは能力がある人材だ。欲しい物は自分で掴み取れ。私に自分は登用されるべき人間だと、売り込め。何になりたいのだセバス!!」
「私に王城の侍従長の席をお与えください。即座に人事、財務を整理し、王城の綱紀をあらためます。このセバス身命をとして神子様、姫君様に相応しい城へと生まれ代わらせて見せましょう。」
「その気概やよし。そなたを侍従長へ任命する。これよりセバスチャン=ヒイラギと名乗り、王城の綱紀をあらためよ。貴族籍はあえて与えぬ。平民初の侍従長として実力を見せつけてやれ。」
「拝命致します。」
めっちゃ格好いい顔で出で行った。カラーも嬉しそうだ。
「勝手にアルメリア家の執事長を奪って良かったのか?」
「ふふふ。悪かったとお思いですか?」
「いや。全く。」
次回シリアスかも…投稿の順番で悩んでいます。
中々シリアスから脱却できない。




