閑話 愛称の決定
ブクマ、評価ありがとうございます。
とても嬉しいです!
励みとなり、第一章は予約投稿済みでございます。
ただ今第二章を頑張ってストックするために頑張っております!!
応援よろしくお願いします。
「うーん、これ?いや…こっち?でもー。」
ここはジークの執務室。またまた…何かが起こる予感。
「今度は何ですか?」
「聖女さまに愛称を考えてくれっておねだりされていた。」
「それはまた、可愛らしいおねだりですね。聖女様のおねだりは何時もジーク様がされたことのない物ばかりですから悩まれるのでしょうね。あの指環しかり…。愛称しかり。」
二人の側近はほのぼのとジークを見ている。大丈夫か?そんな気概であのジークだぞ?
「あっ!クロード、レイ丁度よかった。レオンに出す書状考えてくれたか?」
ほら来た。
「はあ?ジーク本気で出すつもりか?」
「いちお、草案はできましたが…。必要ですか?口頭でも…。」
「当たり前じゃないか。ダリアから聞くに、私の隣部屋の意味も解っていなかった様だし、未だに諦めていない様だと言ったのはクロードだろう!
ちゃんと私の妃になるのだと理解させる必要がある。書状にするのは当たり前だろう。アビィ呼びを辞めさせるように言えるしね。うん。これでいいよ。レイ清書して、クロード届けてくれる?」
「「……。御意」」
「絶対に後者の意味合いが強いだろう。」
「でしょうね。殿下があんなに嫉妬深いなんて知りませんでしたよ。」
「俺も。」
そんなもんじゃあない。ジークをなめるなよ。
1日後
「うーん。これも可愛いし、ゲイルなんてどうかな?」
「カッコいいな。」
「だよね?可愛らしいのがいいよねー。アビぃを取られているのが痛いよ。はぁ。レオン修行に誘おうかなぁ。」
「止めておいてやれよ。」
3日後
「よし!こっちに決めた!一週間後っていつ?明日?」
「あと、3日ある。はぁー。」
次の日
「発表会までまだ?早く愛称呼び会いたいよー。」
「あと、2日ある。チッ。」
その次の日
「ねぇ?まだ?もう良いよねぇ?私待てないよー?こんなに待ったことないよ?」
「あと、1日だ!!ジークいい加減にしろよ!?何が待ったことないだ。結婚をかれこれ何十年待ってるだろうがよ!聖女様はお前のために詰め込み授業で努力されているだろうが!そんなに暇ならお前も勉強しろ!」
「そうだね!良い考えだ!クロード。貴族のことまとめてあげないと…。覚えやすいように表にしてあげよう。」
「嫌みが全然伝わらねぇ…。何でそんなにポジティブで要られるんだよ。」
だから言ったのにーー。
ジーク君は相変わらずですよー。
土日の楽しみにお読みくださいませ。