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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第一章 ペンタス国編
39/154

懐妊中 後編

少し長めです。

最後は別視点となります。

ご飯が美味しい!!

ビバ安定期!!ずっとベット生活だったので、今はゆっくり体を元に戻し中。


「妃殿下ご気分はいかがですか?食べられる様になったとはいえ、あまり無理をしてはなりませんよ。少しずつ戻していきましょう。」


あれからダリアは殊の外甘い。殿下の事は出禁にしてきたし、侍従も側近も居るのだから気にしないでいい。とそれは良い笑顔で話してくれた。期間は?と聞いたら、妃殿下が殿下に会いたくなるまでです。とそこまで調整してくれていたらしい。ありがたかった。そのお陰で悪阻でも自分に集中できたし、休められた。ハルには悪いが1ミリも会いたいと思わなかった。だからマジで1ヶ月半程会っていない。

「ありがとうダリア。今日は少し庭園を散歩したいと思っているのだけどいいかしら?」


「そうですね。少しでしたら、良うございます。ですが、夏期も終わりで寒くなってきております。冷えぬ様に気をつけて下さりませ。」


「ええ。」


「お元気になられて良かったですわ。殿下もご安心なさいますでしょう。」


「ふふふ。殿下のご様子は?」


「妃殿下に会えず、随分と落ち込まれている様ですが、王太子殿下の執務を始められ、忙しくされているとのこと。」


「もう、実務を?」


「はい。実際に王太子殿下になられるのはまだ先ですが、今から始めませんと…王太子、王太子妃両殿下の立太子式の準備もありますから。」


「確かに…私の実務は?」


「妃殿下の実務は当面見送りとなっております。まずは無事にご出産頂く事が一番ですから。ですが…体調が回復されましたら立太子式の時のご衣装のデザインを観ていただきたいと存じます。」


「解ったわ。ありがとうダリア。それと…そろそろハルさまにお会いしたいの。一週間後に調整してくれる?」


「はい!殿下もお慶びになられますわ。ですが…一週間持つかどうか…妃殿下に関しては残念な脳に…コホン…周りが見えなくなられるようで…。その都度クロードや側近達が止めているようですが…妃殿下の体調回復を聞けばどうなるか予想が付きません…。」


ダリアさん聞こえていますよ?うーむ皆にバレているのか…。1ヶ月半も止めてくれたんだからすごく頑張ったんだな。

「そうね。皆の頑張りには感謝しておりますわ。殿下にお伝えして貰える?私の誕生日を祝ってくれると仰られていましたが覚えていますか?私、1度も王城を出たことがありませんの。一週間後にお聞きしますからねと。」


「妃殿下!!素晴らしいご伝言ですわ。直ぐにいって参ります。」





~sideルイ~

「殿下失礼いたします。妃殿下より、伝言がございます。」


妃殿下の体調が良くなっているとは聞いていたが、女官長に伝言を託されるほど回復されていたんだな。良かった~。妃殿下は我らの女神だからな。大事にして頂かねば!


「入れ!ビィーはどうだい?だいぶ食べられる様になったと聞いている。直ぐに会いに行きたかったんだけど…皆が邪魔するんだ。」


なっ!なんて事を言うんだ殿下!?また、教育的指導が入っちゃうじゃないか!


「殿下?私まだ、教育が足らなかったかしら…。」


ほら言わんこっちゃない。クロードも殿下は妃殿下のことになると初恋を拗らせたおっさんになると言っていたがその通りだ。頼むから余計な事を言わないで欲しい。


「側近達は…私を忌ましめてくれておるのだ!!すまぬ。私が悪かった。しっかりビィーの分まで執務を頑張っておるぞ!」


「それは良うございました。執務に励まれるなど…ご立派でございます。妃殿下におかれましては殿下の働き振りをお聞きになり感心されておいででした。」


「本当か?ではもっと頑張らねば。ビィーにはいつ会える?明日か?」


はぁ?アホ…ゴホン。これはヤバい!


「「「……。」」」


「また…。」「女官長!殿下に伝言があったのでは無かったのではないですか?殿下への諫言は僕が厳しくそれはもう、厳しくしておくので…今回は見逃してくれ無いでしょうか?殿下も少し舞い曲がっているだけなのです!」


「酷い。」


酷くねーよ。酷いのは貴方の頭だ!!


「まぁ。良いでしょう。忙しくてそれ処ではなくなるでしょうから。妃殿下よりご伝言です。体調が戻られる頃の一週間後にお会いしたいとのことです。」


「一週間後!?」


もう、お願いだから黙って!!


「まだ、続きがございます。殿下、妃殿下の誕生日をお祝いすると約束なさったとか。妃殿下へのプレゼントのヒントは王城を1度も出たことがないことだそうです。一週間後にお返事をお聞きしますとのことです。」


「!?そうだった。私としたことが…ビィーとの約束を忘れるなどと…ビィーは忘れることなく、楽しみにしていてくれていたのに…ビィーのおねだりは全力て叶えねば。お前達、直ぐに日程を組むぞ!!」


その後良い笑顔で女官長は下がって行かれた。僕たちは死にもの狂いで執務の傍ら日程を組むことになったが…。

一週間、妃殿下に会いに行くと殿下は1度もごねることが無かった。

妃殿下だけは敵に回しては行けないと心に誓った。

ジークは復活するために準備中。

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