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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第一章 ペンタス国編
34/154

ついに…

いつも読んで下さってありがとうございます。

ジーク君復活です。

「本当に?」


「はい。侍医に診てもらい、間違いないと。」


「ビィーもう一回言って?」


「ハル様の子を授かりました!喜んでは頂けないのですか?」


「まさか!!とても嬉しいよ。夢みたいだ。こんなに早く授かるなんて。ありがとうビィー。」


「ふふふ。侍医によれば懐妊して間もないそうです。これから安定期に入るまでは無理は禁物とのこと…公務も始めたばかりですのに…申し訳ありません。」


「なに言っているの!?公務なんて気にしないでいいよ。王子妃にとって後継者を産むことが一番の公務じゃないか。無理しちゃダメだよビィー。」


「ありがとうございます。ハル様に喜んで貰えるのが一番嬉しいですわ。」


「クロード、ビィーの公務はしばらく中止だ。私に回してくれ。女官長ビィーの体調管理を一番に食事にも注意をしてくれ。」


「「畏まりました。」」


あれから3ヶ月後。無事に第一子を授かりました。2週間私を寝室から出さないだけでなく、三日毎に共寝をしていて子供ができないと思ってたとは…。おじいちゃんの神業は凄いな。


「ビィー?大丈夫?」


「申し訳ありません、ボーッとしておりました。」


「やっぱり、心配だからここで執務を…」


「大丈夫です。とっても元気です。病気ではないのですから殿下は気にせず執務をしていらして?」


「殿下、あまり王子妃様にご迷惑をかけてはなりません。執務に戻りましょう。」


「えー。」


「王子妃様?」


え?私?デジャブ?君の仕事じゃ…でも…はい。

「私も初めての懐妊で不安ですから…ハル様と共にいると安心致しますわ…ですが、王子妃としての立場もございます。ハル様には執務をして頂きませんと…。」


「じゃあここで…。」


「それは、なりません。機密の書類もございますでしょう?」


「うーー。じゃあ。安定期に入るまでは私も休んで…」


「王子妃様?」


だから何で私にプレッシャーかけんだよ。この侍従は!!

「ハル様。お願いがございます。聞いて下さいますか?」


「何でも言って!!」


「私のお茶の時間にフルーツが欲しいのです。私が無事に出産するまで毎日一種類。違う種類の。執務をお休みするハル様には集められないかしら…」


「そんなことはないよ。ちゃんと執務をしてフルーツを集めさせるよ~。全領主に命令できるかな?頑張ってみるね。」


「はい。楽しみにしておりますわ。フルーツはハル様が持ってきて下さいますか?私も晩餐だけでは寂しゅうございます。お茶会に参加してくださりませ。」

これでお茶会までは面会にこないだろう。


「そうだよねぇ。妊娠中妻のケアは夫の勤めだ。此れからはお茶会に参加させて貰うよ。では行ってくるね~。」



クロードは良い笑顔だった。

ジークは空を旋回しすぎて目が回っている。

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