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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第一章 ペンタス国編
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面会(魔国編)

今日は七夕ですね。

と云うわけで皆様の願いが叶います様に。

2話連続投稿です。

「薄暗い空に、カラスやコウモリが飛び交う真っ黒な城。その頂に座しているそれが…」


「何だ?」


「魔王よ!魔王が住む城よ!」


「はぁ?何で真っ黒じゃないといけないんだよ。まぁかっこいいけど…どんな素材で建てるんだよ。それとも黒く塗るのか?金かかるだろ。」


「イメージよ!イメージ!」


「どんなイメージだよ。何で暗くないといけないんだよ!俺の国を勝手にネクラにすんな。」


「ごめんなさい。」


「神子~魔王~会ったことがあんのか?」


「「いや。初めて。」」


「はあ?どうみても初めてのノリじゃなかっただろう!?」


「「そういうこともある。」」


「……。」


あらヤダ。花梨さんのジト目可愛い。

「お初にお目にかかります。魔国王陛下。私、異世界より召喚された神子のアビゲイル=ペンタスと申します。この度は謁見を受けて下さりありがとうございます。」


「初めまして。神子殿。私は魔王のブルースター=ドラセナだ。君のような可憐な女性に会えるとは光栄だ。それに、君とは気が合いそうだしな。」


「まぁ~お上手ですこと。私も陛下とは気が通ずるものを感じましたわ。」


「あはははは。」「おほほほほ。」


「もう良いか?」 「だね。」


「で?ペンタスは魔国にどう賠償する?」


「今は無理。獣人国で手一杯。とりあえず、屑たちをすげ替えて断罪したら、正式に使者を立てて謝罪に行くわ。こちらから恭しくね。その時に話し合いましょう。何かペンタスから貰いたい物があれば考えといて。」


「まぁ良いだろう。子供に手を出そうとした奴らこちらに渡せないのか?」


「実際に動いた奴ら?指示した奴ら?」


「どっちも。」


「実際に動いた奴らならいいけど、隷属魔法は根絶やしだからダメよ。」


「隷属魔法の件はカリンから聞いている…首輪もな。だが…どっちも貰えぬなら…解った。引き渡しは断念するから、処刑の時に立ち合いを求める。」


「立ち合い?うーん。大人しくできる?」


「睨みはするが大人しくするように努めよう。」


「「交渉成立ね。だな。」」


「ペンタスから貰えるものは何でも良いのか?」


「挙げられるものならね?国をとか馬鹿なお願いじゃない限り、聞くつもりよ?」


「そんな馬鹿なことは言わないさ。楽しみだ。」


「???じゃあ帰るわよ。」


「あぁ。1つ忠告だ。歪みを正すとき、かなり反発を食らう。つぐみは強いかもしれない。四獣もな。だからこそ、隙を狙われる。弱い所をな。油断するなよ。何かあったら頼れ。1人でやろうとするなよ。解ったか?」


「うん。」


「良い子だ。気をつけて帰れよ。」


「ありがとう。じゃあね!」

何だろう。何か何か…あー。ヤバイ。ヤバイよ。早く帰らなきゃ。




「魔王ーどういうつもりんなんだよ?」


「何がだ。」


「チッ。とぼけやがって。」


「アカメ」


「はっ。」


「これよりは神子との繋ぎとなれ。いざという時は彼女を守れ。これは王命だ。」


「しかし、陛下私は…」


「お前のためでもあるぞ?」


「えっ?」


「神子に危険が迫った時、彼女ではなく白虎を優先したら…お前だけでなく自分の赤子であろうとも始末されるだろう。すべがらく一族郎等…白虎自身の手でな。」


「なに言ってんだ!当たり前だろ。」


「…っつ。」


「アカメお前、それ程の存在だと思っていなかっただろう?」


「申し訳ありません。」


「だから王命とした。お前のせいで魔国を滅ぼされるわけにはいかんからな。もう一度命ずる。アカメよ神子を守れ。何よりも優先させよ。彼女は神子。神の子なのだ。身に刻め。」


「王命受けたまりました。」


「白虎よ。私も注意はするが…つぐみが動く前に教えてくれるか?神子のベストがつぐみのベストとは限らぬぞ。」


「解った。う?ってかなまえー!!」

次回はジークくんが復活します。

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