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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第一章 ペンタス国編
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面会(獣人国編)

もふもふ全開です。

読んでくださっている方々ありがとうございます。

よろしくお願いします。

私は夢のような世界にいます。

右をみてもモフモフ左をみてもモフモフ。

ワンだほーで、にゃんだーワールド。ずっとここに居たい。

「…ぐみ、つぐみ!」、「はっ!」


「ボーッとすんな。時間ないんだろ?」


「正に夢の中に居るようで…すみません。眼福ありがとうございます。」


「いい加減、戻ってこい!」



私は頷く。すみません。落ち着きました。私の時間は限られてる。確実に殿下の来ない、お昼寝の時間しか外出出来ないのだ。


「お初にお目にかかります。獣人国の方々。異世界より召喚された。神子のアビゲイル=ペンタスです。また、国王陛下におかれましては本日の謁見を受けて下さり、ありがとうございます。」

絶対に嘘はつかない。この虐げられてきた人達と信頼関係を築いていかなければならないのだ。


「貴方が神子か。私は獣人国の王グランダル=フクシアである。」


「王、騙されないで下さい!この女は神子ではなく聖女だという報告が来ています。たかが1人奴隷を解放したぐらいで恩着せがましく謁見などと。これだから人族は。」


コアラのお爺ちゃん睨んでるけどカワユス。めっちゃミニマム。王様、黒獅子じゃん。カッコいい!

「お疑いであれば鑑定でも、尋問でもしていただいて構いませんが…百聞は一見に如かず。私の言葉より見ていただいた方が良いでしょう。花梨、桔梗本来の姿を見せて差し上げて。」


「御意。」


白虎と青龍。四獣の内の二獣が現れた。

「そんな…神獣様が…二体も…。」


「しかも、従えてるなんて…。」


「御納得頂けまして?私鑑定の特レベルを持っておりますし、ガイドがおりますから自分のステータスを隠匿し、数値を誤魔化しております。ペンタスに神子だと知られるわけにはいかないからです。理由は御存じですよね?」


「神子殿。私の部下が申し訳けないことをした。今まで人族から受けた仕打ちでこちらも疑心暗鬼になっておったのだ。私からも謝罪致す故、許して頂けないだろうか。」


え?コアラのお爺ちゃんって失礼なことしたかな?確かにぷんすかぷんすかしてたけど…。

「構いませんわ。私としましても初めから信頼されるとは思っておりませんし、ペンタスが行ってきたことを考えれば無理からぬこと。頭をお上げ下さいませ。花梨、桔梗戻っていいわ。」


「御意。」


「感謝する。神子殿。加えて甥まで、助けて頂き、こちらまで連れて帰ってくださったことも…私達はどうすることもできず…。例え生還者が1人でもありがたい。今までは…」


「1人ではありませんわ。今の所、22名の方の救出が出来ております。名前はそちらの名簿に。彼らは自力で帰るためトンネルを掘って進んでおります。」


「はっ?え?22名?トンネル?」


「ええ。詳しくはこの青龍より後程説明があるでしょう。私からは時間がないため省かせて頂きます。神子としてお伝えしたいことがございます。お聞き下さいますか?」


「聞こう。」


「そなた達の嘆き、悲しみ。子を親を兄弟を奪われ、己まで奪われてきたこの数百年間…獣人国へのペンタスの仕打ちを赦すことはない。必ず代償を払わせる。神である私のお祖父様もこの度のことに心を痛めており、捨て置いていたわけではない。神としてできる限り人族を滅ぼせるように努力しておられた。子孫繁栄できないようにしてな。だが、それでは遅く。命は失われる。だから、私が来たのだ。神はそなた達を見捨ててはおらぬ。何故ならば私が見捨てないからだ。隷属魔法を根絶やしにし、奴隷に関わったペンタスの王族貴族は全て断罪する。後継は私が産む子のみだ。これでも怒りは収まらぬもの達もおろう。当たり前だ。だが、人族全てを滅ぼすことは許さぬ。この世界に住むもの全てが神の愛でるものだからだ。すまない。堪えてくれ。それとエピネあれを…」


『これ。奴隷がいつ入っていつ死んだかの記録。神子様が遺族には必要な記録だからって…所々ないところもあるけど、大体は揃ってると思う。』


「感謝する。このような資料まで…宰相。」


「はい。これで今まで行方不明だった同胞達を弔うことができます。その家族達も心の整理がつけられるでしょう。」


「神子殿改めて謝罪と感謝を。そして…」


「あぁ忠誠を誓うとかなら辞めてくれ。私も一応はまだ、ペンタスの王族だ。それと、これからは誇り高く自分が己の主として生きていって欲しい。それから獣人国は今まで通り過ごして欲しい。トンネルが半分に来たから報告に来たまでだ。まだ、ペンタスに気づかれたくはない。少なくとも私が後継を産むまでは。では私はそろそろ帰る。花梨、桔梗後は頼んだぞ。」


「お任せください。」





「さて、へぇ~中々に強いの揃ってんじゃん。獣人国の雄もいいな。」


「アカメが泣くんじゃない?」


「あれは、あれだ。アカメには話してある。他に強く面白い雄がいればその雄の子を産むことがあると。キキョウお前もそろそろ嫁?探ししたらどうだ?」


「ならいいけど…。私はまぁ…後でね。」


「白虎様、青龍様。我々はこれからどうしたら…」


「あぁ、ごめんね。では、説明をはじめる。今現在、救出できているの22名。ペンタスと獣人国をつなぐトンネルを掘って貰っている。それも残り半分だ。後半年程で開通するだろう。随時解放されたもの達はそこを通って帰す事とする。回復等はこちらでやっておくが、トンネルの出口で、獣人国側でも受け入れ体制を整えておいて欲しい。」


「わかった。宰相頼む。」


「直ちに。」


「神子がペンタスの後継を無事に出産後、ことは一気に動く。正し、戦争はしない。神子がこの件で獣人1人の命も無駄にする気がないからだ。ただ、獣人国は忙しくなるぞ。同胞が大勢戻ってくるからな。」


「誠にですか?そんな方法が…隷属の解呪は死しかないと…。」


「心配するな神子がついておるのだぞ。悪夢は終わる。」


「っつ。神子殿には止められたが、私達獣人国は神子殿に忠誠を誓う。」


「好きにすればいいんじゃない?自由に生きることが神子の願いだと思うしね。あっそうそう。リン?」


「はい!」


「奴隷になって30年折れなかった体力、精神力。君は強い。私のお嫁さんになってくれる?白獅子で容姿も申し分ない。その気があるなら故郷で体を癒し、待っていてくれ。」


「はい!キキョウ様をお待ち申し上げております。」


「うん!!またねー。」


「ちゃっかりしてやんの。白獅子の赤子なんて、つぐみ鼻血出るんじゃないの?」


今回と次回もジークくんはお休みです。


ブクマ、評価よろしくお願いいたします。

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