帰還
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「ただいま-。はぁ。疲れたぁ。やっと帰ってこれたよ。つぐみ?目が点になってるよ?」
「えっ?誰?」
めっちゃ赤毛の美人さん。えっ?何頭身?脚長っ!!
「なに言ってんだよ。結婚して馬鹿になったの?カリンだよ。カリン。」
「えっ?花梨さんお帰りなさい。それはびっくりするよだって…花梨さん人間の姿になってるよ?それと、後ろにいらっしゃる背の高いタカーい方はどなた?背後霊?私の目の錯覚??」
「あぁ。ごめんごめん。人化出来るようになったんだよ。婿探すのに獣化したままだと難しくってさ。馴染みすぎてすっかり忘れてたわ。こいつが旦那。つぐみが婿じゃないとダメって言うから連れてきてやったぞ。」
「そうなのね!花梨さん美人さんねぇ。美猫だとは思ってたけど-。ふふ。母としては鼻が高いわ。後、私、挨拶出来ないやつ大嫌いなの。早く出て…」
「母上殿。私は鬼人族の次期族長アカメだ。花梨の強さに惚れた。伴侶として花梨に尽くすつもりだ。よろしく頼む。」
「さすがにエルフやドラゴン、獣人国には探しに行けないだろ?だからドワーフに行ってはみたんだけど…彼奴らは強さっていうより物を作る事が大好きだからあんまり合わなくて…魔国に行って見つけてきた。」
「魔国にカリンが来てくれて良かった。私は雌に組みしかれるという体験をさせて貰った。初めてだ。うなじを噛むという体験も…。」
「猫科の種はそもそもうなじを噛まないと妊娠しないんだよ。だから噛ませただけだっつうの。つぐみ~ってな訳でしっかり妊娠したよ。バッチリだ!」
「本当に!?おめでとう!わーい!初孫だぁ。お知らせしなくっちゃ!エピネお兄ちゃんに挨拶したら、おじいちゃんと桔梗に伝えてくれる?」
『いいよ。カリン兄上お帰りなさい。私は真実を求めるものエピネ。これからよろしく。』
「おう!僕はカリンだ。宜しくな。我が新しい弟よ。」
『うん。じゃあ知らせてくる。』
「花梨~いつ頃産まれるの?」
「だいたい半年で産まれるから後3ヶ月位かな。」
「へぇー楽しみだなぁ。可愛いだろうなぁ。ちゃんと産む場所とか確保しないとね。」
「その事だけど、こいつの村で出産してある程度育てから戻って来ようと思ってる。私たちは隠匿が使えるからいいけど、子供には無理だからな。」
「そうだね。寂しいけど我慢する!」
『知らせてきたよ。じじさま、大喜び。小躍りしてた。初孫だ!特別な加護与えるのじゃ!楽しみにしてるって。』
「兄上!お帰りなさい。おめでとう!私の甥か姪だね。楽しみだ。安産の祝福があるとはいえ、無理は禁物だよ!」
「ただいま。弟よ。無事に授かったが、これから出産と子育てに籠らなければならない。キキョウ、エピネ引き続きつぐみを頼む。それと…ここからは真面目な話。獣人族の抵抗が強くて調達が大変だからってペンタスの奴等魔国の子供を狙ったらしい。まぁ返り討ちにしたらしいが、魔王がブチギレてた。つぐみの事を話していい?ってかつぐみ一度会っとく?スカウトしといてって言ってただろ?それと…ドワーフで面白い人材がいた。これはまだ、様子見。」
「花梨さん?スカウトしといてって言ったけどそれが魔王様なの?スケールデカすぎない?もうちょっと下の…」
「えーだって国1つ作り替えるんだから他国のトップ味方に付けとかなきゃだろう?下ってどれぐらい?僕の旦那は騎士団長だ。」
「マジ?」
「母上殿、魔国との繋ぎ任せてくれ。」
「兄上…ドワーフってあいつ?大丈夫なの?つぐみの計画狂わない?」
「何とかなる。僕は再利用派だ。」
「桔梗も知ってる人?」
「うん。僕は根絶やし派だから。でも兄上が目を付けるのも解るから…反対はしないよ。僕からも報告。ペンタスの半分西側の領主は白だ。ただ。多種族を見たことが無いから偏見はあると思う。それは平民だろうが貴族だろうが変わらない。この国が閉鎖的だからね。ドワーフ国に隣接している辺境伯とそれに連なる貴族は別だよ。つぐみの作る国の中枢に置いても大丈夫!しかも、辺境伯の所は子沢山!」
「素敵!次期後継の側近候補ね!」
「穴堀も順調~半分は行ったよ!そろそろ物資も補給して欲しいし…獣人国にも説明が要るんじゃない?最初に助けた女性覚えてる?」
「皿洗いさせられてた獅子族のこでしょ?覚えてるよ~珍しいホワイトライオンだもん。獣化した姿可愛かった。」
「うん。あれ、獣人国の王さまの甥だって。だから顔繋ぎできるって言ってる。」
「!?順調過ぎて怖いな。えっ?甥?美人さんだったよ?」
「そりゃそうだろう。美猫の雄も要る。それに…じじいの配剤だ。」
『つぐみ。行こう。エピネも一緒だよ。それに、奴隷の資料もまとめた。早く渡して挙げたい。』
今回はジーク君はお休み。