妃教育
いつも読んでくださっている方ありがとうございます。
「まずは、礼儀作法、歴史、国内の貴族関係を学んでいただきます。」
ザマスが来たザマス。マジでこんな漫画な人居るんだなぁ~逆に親近感が湧いてくるな。
「はい。頑張ります。」
「元気が良すぎる!やり直し、頭を下げない。頷くくらいにする!もう一回。」
鬼教官ザマス。早く淑女教育が出きると評判なだけあるな体育会系だもん。
「よろしく。」
ちょこんと頷く。
「素晴らしいですわ。習得が早うございますね。腕がなりますわ。」
「カンパニュラ伯爵夫人の授業はどうだい?厳しいと有名だが確実に淑女になれると評判なんだ。」
バリバリでザマス。あの後淑女の挨拶を何十回もさせられたでザマス。淑女の脚力は∞でザマス。
「確かに厳しさはありますがちゃんと出来ている事は褒めて下さいますし、何より博識でいらっしゃいます。お話してて楽しいですわ。」
ザマスって一回は必ず言わせて見せる!!
「楽しい?そうか…まぁ馴染めているようで良かったよ。それで…その…今日は指輪のデザインを持ってきたんだ。」
ドサっ
…それ全部?
「君は普段でも付けておけるシンプルな物と言っていたがシンプルにも色々あるようで…こんな量になってしまった。王太子王太子妃になったら印章の指輪を人差し指に付けるけど、この指輪は君が薬指に付けたいって言ってたから…色々考えて…私ががあれ…?一枚無いな。そうだ。別にしといたんだった。取ってくるよ!待ってて!」
「殿下!それならば、侍従である私が…」
「いや、誰にも触らせたくないんだ。クロードは聖女様の相手を頼む!」
「えつ!?まっ…あれは…誰なんだ?本当にジークか?」
あんたがそう思うのなら相当だな。
「座っても?」
「どうぞ。」
「先にご挨拶致します。聖女様。私、第一王子殿下の侍従をしております。クロード=フォン=ポピーと申します。以後お見知りおきを。では、失礼して。」
「アビゲイルです。よろしく。」
「聖女様、殿下の少々込み入ったお話をしても宜しいですか?」
「ええ。殿下のお話なら何でもお聞きしたいわ。」
「殿下の婚約者の事情はご存知で?」
「ええ。魔力の問題で中々見つからず、候補者の方がとても努力されていたと。」
「その通りです。始め30人程いた候補者も魔力上げに気力が持たず辞退や無理な魔力上げにより病気で辞退等で残り2人でした。その2人に殿下は励ましに会いに行かれて居ましたが、ご令嬢達は常に顔色が悪く、不機嫌。怨みがましい目でみられていたようです。」
うわ…思ったより悲惨。でも、これって…もしかして…
「それもそうです。ご令嬢からしたら苦しみの根元が早く早くと急かしに来ているように見えたでしょうから。でも、こちらとしてもどうにもなら無かった。次期国王陛下には必要な魔力量でしたし、後継者にも同量の魔力がいります。そもそも魔力量が高い令嬢がどこを探してもいない。夫人ならいますが、未亡人はいないし、1度交渉して夫人も試してみましたが授からず…八方塞がりでした。」
試したんかい。ってかこれで解った。おじいちゃん其方側から滅亡させようとしてたんだな。時間かかってたけど…王手までいってたじゃん。
「まだ、18歳の聖女様に聞かせる話では無いと思いますし、気分を害されたなら謝罪致します。罰も受けます。解って頂きたいのです。それだけ殿下に貴方は望まれていると。今の殿下は…その…ちょっと…いやかなりウザイかもしれませんが…笑顔で会話し、楽しげにお茶や食事をしてくれる女性に舞い上がっているたげなのです!長い目で観ていただけないでしょうか?」
「事情は理解いたしました。殿下の事は嬉しく思うことはあっても鬱陶しいとは思いませんわ。しかし、随分大変でいらしたのね…その2人のご令嬢が心配だわ。」
「ご心配には及びません。候補が外れて大喜び。一人は幼なじみ、もう一人は義兄と先日婚姻したそうです。褒賞という形で賠償も致しました。聖女様には感謝しかないとのことです。」
「そう良かったわ。」
対応が早いな国を上げての囲い込みだな。しかし…
「戻ったぞ。これを観てほしい。土台は…」
「その前に。」
「え?」
「殿下、お手付きのご夫人がいるとのこと。どうなさるおつもりで?」
それはそれ、これはこれ。
ジークはさらに舞い上がったが、崖があった!!




