side奴隷
おはようございます。
今回はシリアスです。
苦手な方はスルーしてください。
短めです。
俺は荷物を運んでいる。毎日毎日。
同じ道を行っては戻り行っては戻り。
荷物がなくなったら部屋に戻る。
荷物が出てくるまで待つ。
どれぐらいたっただろう。体が崩れた。
やっと、自由になれたと思った。
私はお皿を洗う。来る日も来る日も。
洗い場から一歩も動かない。
お皿がなくなったら部屋にもどる。
お皿が汚れるまで部屋で待つ。
どれだけの日々が経っただろう。体が動かない。
やっと、帰れると思った。
僕は人だった者を運んでいる。人では失くなったら。
至るところで動かなくなるから僕は色んな所へ行く。
いつ動かなくなるか解らないから僕は部屋には戻らない。
動かなくなるまで待つ。
ある日僕が運ばれていった。
やっと、自分に戻れると思った。
目が覚めたら綺麗な女の人が手を握って泣いていた。
もう大丈夫だと、貴方は自由だと。帰れると。誰からも命令されることはないと。
俺は私は僕は声をあげて泣いた。
メソメソすんな!!お前達しゃがんで俯いていても帰れないぞ。トンネルの向こうはお前達の故郷だ!!
穴を掘れ。掘れば帰れる!モタモタすんな。
お前達は誇り高い獣人族だろう。
その筋肉は何のためにあるのだ。故郷に家族のもとに帰りたいのだろう。ならば自分で掴みとれ!!
その為の力、その為の筋肉だ。
解ったか!返事は?
イエスっサー!!
獣人族は強いものに従う。弱肉強食。強いもの好き。
って兄上が言ってたけど…効き目抜群だね!穴堀は進むし、目に力が灯ったよー。すごいねぇ。
つぐみかっこ良かったよ?何で俯いてるの?
今回は2話連続投稿です。
1話目です。




