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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第三章 外遊編
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未来に向かって2

おはようございます!


皆のそれぞれを何とか書きたかったのですが。


全部ではないかもです。


すみません。

宰相の階段を爆あがりしたポトスだが、夫と父親としてはまだまだだ。

スミレさんにどう説明したら良いかとそれはもう悩んでいた。

ポトスは重要な事を忘れている。私も忘れていたが…。


「ポトスー。半身になったこともそうかも知れないけど…人族じゃなくなったことも説明しなきゃじゃない?」


「え?」


何をイッテルノヨ?的な顔で見ないでね?私ちゃんと人族の言葉喋ってるからね。


「ポトスね。落ち着いて聞いてね。人族じゃなくて半神人族になっちゃってた。称号も四獣の可愛い末の弟になってたし…。その…じじいが頑張っちゃったみたいで~多分寿命は魂繋げなくてもかなり長くなってたんじゃないかな?四獣が悲しまないように。」


「…。僕はスミレと一緒に年を取れないのですね。半身では無くなっても。」


「うん。」


「僕は皆さんの家族だとおじいさんにも認めて貰えたのですね。」


「うん。」


「スミレや生まれてくる我が子と年を重ねられないのは寂しいですが。神様に神の一族と家族だと認めて頂けたのは嬉しいです。」


「私も嬉しいわ。ポトス。でも…ごめんなさいね。貴方の意思を確認せずじじいがしたことは間違いだわ。」


「うーん。でも、意思を聞かれたしても拒否しなかったと思いますよ。貴女方を置いて去るのは心配すぎます!」


迷いのない顔だった。それが嬉しい。しかし…そうかも…。ポトスがいないと歯止めが聞かないから大変かもね。


「スミレにきちんと話します。まずはそこからですね!」


「うん!そうだね!しばらくお休みしてスミレさんと過ごしてあげて。スミレさんの希望通りにしてあげてね。」


「はい!お願いします。ですが…弟の僕が半神ならば父親のセバスはどうなのでしょうか?」


最大級の爆弾を落としてポトスは去っていった。

私は…その件についてはしばらく停止ボタンを押すことに決めた。じじいが頑張ってしまっている事があきらかだったからだ。

ポトスはスミレさんとの話し合いの末、そのまま育休を取ることに決めていた。

話し合いの後会いに来てくれたスミレさんは


「私が生きている間に旦那様が死ぬことは無いと解り安心いたしました。うふふ。その魔人族の方には私がいる限りは旦那様の隣を譲りませんが…その後は旦那様の好きにして下さりませと伝えたのですよ。旦那様には寂しくない人生を歩んで欲しいのです。ですから王太后様。かの宰相様にいずれで良いのです。会う機会を作って下さりませ。私からお教えしたいことが多分にございます。」


と素敵な笑顔でお話をしてくれた。私には喜んでー

。と答えるしかなかった。何故だろう。後ろにザマス夫人が見えた気がした。


「少しも嫌がること無くむしろ嬉しそうで…僕の方が安心しました。スミレは心根の広い人です。僕はこれから長い人生を歩みます。一、二年位スミレの側で子育てしていても良いでしょう。」


と一皮も二皮も剥けたポトスは一児の父となった。可愛い女の子だ。プルメリアが物凄く喜んでいた。城に連れてきてもらっては妹のように可愛がっている。


私は再度ナナカマドとじじいとお話しをして、明らかに番や半身を苦しめ魂に傷がつく程の罪をおかした場合は糸を切ること。番や半身からの拒否だけで罪をおかしていない場合は本人に希望を聞き、ギデオンの魔道具で幼体に戻すか、魂をリセット出来るとした。いわゆる運命を無かったことにするのだ、新たに運命を作ることは出来ない。それは相手側にも言える。神様の祝福を潰すのだから当たり前だ。もう一回は無い。

あの法律が制定したらあの人族とドワーフの番被害者達の糸を切って貰えることとなった。二人とも喜んでいた。ナナカマドが糸を切ると直ぐに死んだりはしない。自分の残りの寿命が進んでいくだけなのだ。

これはかなりの朗報だった。ドワーフ国王と共にナナカマドに神か!?と叫んでしまったわ。


「じじいと一緒にしないでくれ…。」


とナナカマドは脱力していた。褒め言葉にならないらしい。確かに私も嫌だ。

すったもんだがあったが番、半身制度は形になった。


カリンは無事にパキラの子供を出産した。それは可愛い丸っとした人族の男の赤ちゃんだった。もう!可愛い!もふもふではなくても鼻血が出そうだった私はカリンに赤ちゃん全般ヤバイのか!?と心配された。

パキラはそれを見届けてからドラゴン国に武者修行へと旅立った。パキラの子供はボダイジュが育てるらしい。流石ゴリラ族!素敵!しかし…パキラは…大丈夫なのだろうか?人族がドラゴンと戦えるの?


ハギとカンナとアカメは楽しく冒険者をしている。それはそれは詳細な地図を作っては各国に売り込み…。今では地図屋と呼ばれていてかなり大金持ちになったらしい。修行は!?


私の専属護衛騎士は…相変わらずいない。近衛が順番で受け持つこととなっている…。

え?それって専属とは言わないじゃんって?

知ってるよー!でもカンナがダメなら誰がなっても一緒じゃんって言われたの!

でも!専属護衛騎士はいないけど…何故か絵画の先生は見つかった。カリンのハーレムの一人でインキュバスのヒルガオだ。芸術家で絵画が得意らしくカリンから推薦があり、ザマス夫人が許可したため、私の先生となることになった。

私に拒否権はなかった。


ギデオンは番、半身用の魔道具を製作した後、天然ガスがどれだけこの世界にあるのかを知るため修行の鬼と青龍の子供の双子ちゃんと共に旅に出ていった。


「幼体であるカタクリと話し合いながらこの先のことをきめる!だからつぐみは心配しないでー。カタクリは今回の件でかなりしっかりしていたよ。」


と聞いていた。私は見守ることに決めたが不安だ。カタクリは苦労性のせいか幼いながらもしっかりしていることは解っていたがしっかりしなきゃなのはお姉ちゃん君ではないのかい?

カタクリの苦悩が忍ばれる。がんばれ!!

カタクリの留学は延期に次ぐ延期何故ならば番、半身制度が整っていないうちにドラゴン族やら、竜人族やらはお迎えできなかったのだ。他国よりも自国の民大事。当たり前である。

国内では少しずつ法を整備し、誘拐犯は摘発したりしてたけどねぇー。民にも指導し、心の準備をさせてきたが、今度エルフ国で開かれる会議で全世界に向けてこの法律を発信すれば…留学も叶うだろう。ってかもう、ここまでくれば留学要らなくない?と要ったのだが…来るっていってきかないのだ。


桔梗とリンドウは今のところ2人の夫婦でいられている。リンドウ強し!!決闘挑まれても勝っちゃうもんだからハーレム何それ?状態に…。彼…いや。彼女は本当にハーレムを作らせる気があるのだろうか?自分の最強さを桔梗に示すために戦っているようにしか見えないのだが…。

桔梗は夫婦でいられているだけで幸せらしく。リンドウの寿命に合わせているのでリンドウとの時間を大切にしたいし、子供はもう既に要るから次はいらないと言っている。子供を作ることだけが夫婦の幸せではないからって言って。素敵だなって思ったわ。


プルメリアはせっせとイチゴさんにアピールしている。エルフ国との友好とか言って外堀を埋めそうになっていたため、私が壊してやった。


「母上は私の味方じゃないの!?」


と睨まれたが…。イチゴさんの未来は私が守らねば!彼女…いや。彼はギデオン属性のため文字以外の物に興味がなかったが、日本の神様がこの前夢で謝りに来てくれたそうで、もう少し周りに興味をもってねと言われたそうだ。

だから、今はマナーや本来ならば紳士教育の筈だが、私と授業を受けているため淑女教育を受けている。中々に楽しい!と喜んでいるのだ。

丸め込んで囲い込んでもイチゴさんはそこが快適ならばよしとしてしまう所があるため、私が守っている。ちなみにザマス夫人はこちらの味方だ。私の優位は揺るがないだろう。プルメリアはまず、ザマス夫人から攻略しなくてはならないからだ。


私はカルミア国で淑女教育やら、法整備やら、で忙しくやっていたが、番、半身制度が本格的に始動したら魔国へ嫁ぐ準備に入る。大々的に…半身との結婚はこんなにも素敵なことよーと言うデモンストレーションの一環だ。プルメリアももうすぐで10歳となり、学園へ。私も子育てが一段落することになるからだ。私が嫁がないで魔王の子供を産むとちょっと継承権辺りでごたつくためだ。仕方ない。

内戦等になられたらたまったもんじゃないからね。



私達…この世界の物語はこれからも続く。


でも、私のお話…はこれで一端お仕舞い。


次がエピローグとなります。


本当にありがとうございました。


この物語を始めたのは夏でした。まさか冬まで来ることになるほどの長編となるとは思っていませんでしたが、とても楽しかったです。

今年も後1ヶ月を切りました。

お体には気をつけて良いお年をお迎えくださいませ。

ちょっと早かったかな?

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