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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第三章 外遊編
152/154

未来に向かって

おはようございます!


残すところ後三話です。


ちゃんと完結致しますので、よろしくお願いしますー。

あの会談の後、私達は法律や制度の導入、民への周知、協会への協力依頼の為奔走した。


そう。色々…あった。いろいーろあったのだ!!

褒めて欲しい位に!




私は拒否されたツガイや半身を求める側の魂をどうにかできないかポトスと共にナナカマドと話をしていた。なんでかじじいまでついてきてたけどね。

お仕事…というイタズラが出来なくなりかなり暇らしい。このままだと認知機能に支障が出るかもとナナカマドが心配して連れてきていいか?と聞いてきたのだ。

ナナくんや君は介護まで担当しだしたのかい?兄貴分が肌に馴染みすぎているわ。

私も頼りたくなってきた…。


「出来なくはないな。魂の繋がりは切ろうと思えば切れるが…流石に罪をおかしていない者の糸は切れない。それに…その…。怒らないで聞いて欲しいのだが…。」


「うん?ナナに怒るわけないじゃない!どうしたの?」


何でそんなにびびるのかね。


「寿命を繋げる魔法だが…その…一方的だと思われているみたいだがそうではないのだ。本来ならば繋げた方も死ぬ。っていうか死なないとおかしいんだ。」


「え?」


まぁ…確かに寿命を繋げる事にならないよね。


「真名の呼び合いをしていないからだ。繋げた側の寿命しか繋がらない。番の真名を呼ばないから引っ張られない。本来の寿命を繋げるやり方をしていないから一方的に見えるだけだ。鶫は違うから安心してくれ。しっかり繋がっている。糸もキレイだ。」


「番や半身はわしからの運命と言う名のギフトの一部なのじゃ…。ある意味祝福なのじゃぞ。それを呪いのように言われるのは悲しいのぅ。だが、それによって大切にするべきツガイを苦しめたのであれば、選ばれた側の魂が傷つく。それは避けねばならぬ。わしはもうあのように叫び続ける愛し子を見とうない。」


じじいはさびしそうだった。


「おじいちゃん。貴方が悪いわけではないの。その祝福を自分の都合よく扱う者達が悪いのだから。私はブルーに出会えて…半身になれたことを嬉しく思っているわ。まさしくギフトだと思ってる。」


だかり悲しまないで欲しい。とじじいに告げた。ポトスも頷いている。最初じじいが同席すると聞いたとき逃げ出そうとしていたのだ。四獣達を兄とよんでいるくせに神様との会議は遠慮したかったみたい。それが叶わず、ポトスはじじいであって神ではないと思い込むことにしたようだ。失礼である。


「私も最初は番などになるものではないなと思っていましたが改めます。これはギフトなのだと教育していくことにします。今はまだ、忌避感が強いですが…この法律が上手く施行し、皆の心構えが変われば番や半身は最高のパートナーとなれるのだと思えるでしょう。」


「さすが俺の弟だな。ポトス。お前も半身が出来たからか、落ち着いたな。もうすぐ子も生まれるのだろう。可愛いだろうな。楽しみだ。」


「ありがとうございます。ナナカマド兄上。」


ナナくんは優しい笑顔でポトスを褒めている。ポトスも嬉しそうだわ。うん?でも何かおかしなワードがあったな。


「…?う?半身?確かにポトスはスミレさんと婚姻して伴侶は得たけど半身では無いわよ?だって同じ人族だもの。」


「えっ!?」


とナナカマドと顔が驚き、じじいの顔色も悪くなる。


「ど、い、う、こ、と?」


私の声が低くなったことは皆様わかるだろう。


「つぐみ!落ち着いてくれ!知らなかったんだ。ポトスにもう少しで子供が生まれるとしか聞いていなかったから…俺、ポトスが結婚した時はまだ、魂の管理者じゃなかっただろう?だから見えなかったが、今は見えるんだよ。魂の糸が。ポトスの魂には誰かと繋がっている糸があるだ。糸の形で半身なのか番なのかが解るんだ!だから半身がいるのだと…。しかも良く見ると色が既に…これだと一方的か!?」


「つぐみ!落ち着くのじゃ!そちは鑑定が使えるじゃろ?ポトスを鑑定してみたら誰の半身となっておるのか解るはずじゃ!」


二人は必死で私を宥めていたが…肝心のポトスは青ざめて震えていた。無理もない。


「ポトス?大丈夫?取りあえず落ち着きましょう。顔色がかなり悪いわ。心配しないで貴方の心が聞く気になるまで鑑定したりしないから。ナナカマド、おじいちゃんありがとう。今日はここまでね。続きはまた今度でいいかしら?」


「「もちろん!」じゃ!」


と二人は白い世界に戻っていった。それからがかなり大変だった。セバスに花梨、桔梗、萩を呼び出し事情を説明してポトスの心のケアに努めた。

だいぶ落ち着いた頃、ポトスの願いもあって鑑定したところ…。


ポトス=フォン=ノースポール

26歳

半神人族(New)

HP/MP 530/350

属性 水、風

魔法 生活魔法、転移魔法(New)


称号

四獣達の可愛い末の弟

魔人族ゼラニウムの半身

半身と魂の繋がる者


「はぁ!?」


だった。じじいが何か知らないまに頑張っていたことも発覚したが、それはさておきゼラニウムの半身!?

しかも寿命繋がっちゃってるじゃん!!

どういうことかな??あのくそ宰相!!

絶対に許さん!




ここからがかなり大変だった。




お陰で番半身対策法にもかなりのダメージが来た。

対策法を作る側に既に半身のなっているのが二人も居たのでは公平性が失われる。全くいないのもダメだから私が居ても問題なかったのだが…。ポトスまでとは誰も考えていなかった。慌ててプルメリアに教育し、プルメリアを全面に押し出すことになった。私は補佐の立場に下がることとなり、

ポトスを担当からはずしユッカを任命した。獣人だから番にも詳しいしね。


いきなり半身となったポトスは荒れそうになったところに四獣の兄達が思いの外荒れ狂う所を目の前にし、冷静になれたと言っていた。


どう荒れ狂ったかと言うと…私の真似をしたというか良いお手本?と言えばお分かりだろう。

魔国城のみを吹っ飛ばしたのだ。

まっさらな更地に。

ビューティーホーと私は褒めた。

そして宰相は永久にカルミア国入国禁止がブルーから申し渡された。

黙認していたブルーは、自腹で魔国城を再建することと再建されるまで私と会わないことが私からの罰だ。


怒り損なったポトスは悟りを拓き、これをモデルケースとすることを提案してきた位だ。アピール前に騙して寿命を繋げる馬鹿が居ることが解ったからだ。名前を呼ばせることが寿命を繋げる方法だと解ったことも利点だと笑っていない目で言っていた。この事は番、半身を求める側からすればひた隠しにしたかったに違いないからと。


ポトスは更に宰相の階段をさらに爆上がりすることとなった。


なんか寂しくなってきましたが、無事に予約投稿できた安心感が…。

皆さんが楽しんで下されば嬉しいです!

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