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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第三章 外遊編
145/154

カタクリの国治め。

タイトル通りです。

この回からドラゴン国のお話になります。

最後の国ですねぇー。


この回はシリアスまではないですが、回を重ねると段々シリアスになっていきます。

ご注意下さいませ。


すみません!改稿しております。

オカリナ族ではなく、カナリア族でした!!

間違えました…はっ恥ずかしい。


「いやだ!王族を降りたりなどするか!私の大事なツガイを奪われたらどうする。お前は竜王であろうが!人族の…あの前竜王のツガイを奪った残虐非道な人族の言うことを鵜呑みにしおって。目を覚まさぬか。そなたは竜王なのだぞ。我々ドラゴン族を守らずどうするのだ。」


またそれか。これで3件目。おれ…僕はドラゴン国を本来の形に戻すため、王族達の説得に赴いていた。

何時も、王族などどうでもよい。ツガイさえいれば他はどうでもいいと言っていたのに…。今度はツガイが脅かされたら困るから、王族から退かないとは…。

カルミアの王太后の言っていた通りだ。王族の意味が解っていない…。王族とは国を民を守るための地位であって番を守るための地位ではないのだ。

王族を退かない理由に番の安全を一番にあげる時点でもう、王族ではない。

僕は王族名簿に×をつける。


「はぁ…。遠いな。」


「もう、弱音ですか?」


後ろから付いてきていた教皇が声をかけてきた。


「愚痴ぐらい良いであろう。10人いる王族の内3人が番狂いだったのだぞ。同じセリフを何度も聞かされれば…ため息位出るわ。」


「まぁ、しかも揃いも揃って悪びれもしていたせんでしたからね。ですが、ドラゴン国の民はあの狂った王族にもっと長い間我慢していたのですから。竜王も我慢なさいませんと。10人位。」


「はあ!?ユーカリ!お前何か知ってるのか!?もしかして…10人全員なのか!?何故教えぬのだ。」


僕は驚愕の声をあげる。10人ともだなんて思いたくない。それは困る。というかこの後7人とも同じセリフを…?

王族が僕しか残らないでは無いか!


「まぁ、最悪でも貴方さえ残ればこちらは構いませんのでー。神からもその様に神託を受けておりますし、次代の心配もなさそうなので…。」


「我に番が見つかるとは解らないではないか!?今見つかっても困るが…。はっ!見つからなくても妃を迎えねばならないと言うことか…?」


神よりそんな神託があったことは聞いているが、王族が僕だけと言うのは…。ユーカリは何でそんなに余裕な表情…なのだ?


「今見つかっても困る番の存在はお忘れください。まぁ、いつか見つかりますよ。国が平定したらゆっくり探せば良いのです。っていうか、国が平定したらあっちから来てくれますよ。…コホン…間違いなく。私のカルミアへの帰還がかかっているのですから!協力は惜しみません!!ガンバリマスヨーー。」


「何でカタコトなのだ??」


急にユーカリの行動がカクカクし、目が虚ろになっている。なんだ!怖いぞ。


「こっちの事情なのでご心配無く!」


「ま、まぁ。良いか。では、次に行くぞ!」


「ファイトーーー!」







「私の番を奪いに来たわねぇー!!」


バタン!


「×。」


「早すぎませんか??」


「あちらは竜化していて臨戦態勢。話し合う気すら無い奴に、どう説得するのだ?」


こちらは書面でまず、説明してある。その上で会って話したい。冷静に!と連絡して有るにも関わらずこれだ。番を害さないし、心配なら番を同席()()()()()()良いとも書いていた。

3人目の同じセリフが嫌で…悩んでいると、面会依頼を出す前に書面で説明してみては?とユーカリからの提案を受けて、なるほど!…と側近に内容を精査させ俺が確認し、印章を押して送ったのに…あれは読んでるのか?


「番さんいらっしゃいましたか?見えませんでしたぁ。」


「居たぞ。叔母上の肩に。」


「え?え?あのカナリアさん。本物だったのですか!?何かのオシャレでは無くて!!」


「あぁ。本物だ。鳥人とは聞いていたが、カナリア族だったのだな。恐ろしさに獣化してしまったのだろう。」


「我々に?」


「まさか。叔母上にだろう。叔母上の竜化など初めて見たからな。」


「…。お気の毒に。」


「番を怯えさせたくないからって竜化を拒んでいたのにな。番をとても大事にする良い叔母上だったのだ。」


王族でない方が幸せな夫婦になれると何度も説明しているのに何故理解できないのだ。


「くそっ。」


「しかし、あの方達は伴侶の意見を聞いておられるのでしょうか?貴方は大事にしていると仰いますが、竜化の姿も自分でございましょう?獣人に獣化が有るように…。というかあの番さんも鳥人であるならご存知でしょう。それを隠している伴侶など信頼に値するのでしょうか??」


「…。」


確かに僕は番を大事にしていると思っていたが、それは竜から見た視点だったのか…。自分の本来の姿を隠す伴侶を私は信頼できないだろう。だが、最強と唱われる我々ドラゴン族は大体が怯えられる。番に怯えられたくないと思うのも仕方ないことだろう。


「先程の御仁で8人目ですが、全て番さんが同席されていましたが、誰も言葉を発せられなかった。挨拶さえなかったのは何故ですか?竜王への紹介もありませんでしたが?貴方も番さんへ視線も向けなかった。何故ですか?」


「!?」


「それは、我々にもルールがあって、番の同席は当たり前だが、ドラゴン族の番に話しかけてはならないことになっている。目を合わせてもいけないと…。視界に入るのは仕方ないが見てはならないと。」


「番と言う存在は認めるが権利は一切認めないと…。それは、誰もなりたがらないでしょうなぁ。怯えるし、逃げたがるでしょう。私も嫌です。」


絶対に嫌だ。と拒否するように首を降るユーカリ。しかも、何かブツブツ話している。


「これをほっておいたら…ヤバくないか?俺…怒られる?このルールもぶっ潰さないといけないけど…。俺だけでは無理だよー。王族の排斥だけでも大変なのに…。誰か来てもらうか??」





うふふ。彼女が来るぞ!カタクリ、ユーカリがんばれー!

ブクマ、評価ありがとうございます!


頑張りますよー!

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