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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第三章 外遊編
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それから。

本編に戻ります!

エルフ国編もここまでー。

「はい!では、神族会議を開始したいと思いま~す。」


「よろしくお願いします」×全員


「はい!」


プルメリアが手を真っ直ぐに挙げる。


「この頃会議の頻度が高すぎると思います!そろそろ落ち着いてほしいです!これ以上のぶっ込みは正直要らないです!」


全員が頷いている。誰も望んでいないのに誰かさんがぶっ込んで来るのだ。その誰かさんはエルフの事件の後から朱雀の炎で囲まれているらしい。3ヶ月間?


「わしだって望んでいないのじゃがのぅ。」


「ジジイ!嘘をつくな。プルメリアの前世の記憶を勝手に戻したり、天寿を全うした魂をリセットもかけず、本人の意思も聞かず転生させたのは明らかにじじいの暴走だろうが!」


うん!ですよね!でも、花梨さんや落ち着いて。胎教に悪いわよ?


「やっぱり!ハギか封印する!」


「いや。私の水で浄化した方がいいかも。きっと濁っているのでしょう!」


「ひどい!わしは濁ってなどおらんぞ!清らかなままじゃ。」


炎に囲まれながら体育座りでメソメソしているジジイ。自分は悪くないって思ってるんだろうなぁ。エルフが勝手なことをしたからだと…。確かにエルフもエルフだけど、そもそも世界が管理出来ていないじゃん。愛し子としてエルフに神子を与えてもドラゴンに拐われて害されてるし…。そんなことをしても大丈夫って思われてる事が問題だよ。神子って神様の子供だよ?大事にしなきゃでしょ。


「今は鶫や四獣な現世で頑張ってくれておるし、教会も改革されたから…わしも信仰心が集まって力が使えるのじゃ。わしにだって存在するにしても信じる心が無くては無理じゃ。」


管理したくても力がふるえなくて出来なかったってこと?だからみすみす神子を奪われるだけでなく奪われたままにせざるを得なかったってことか。そうか…頼る者がおらず、一人で大変だっただろうな。


「セントポーリアおじいちゃん。大変だったのね?でも、もう貴方は一人じゃないでしょ?皆が居るわ。孫だけでなく曾孫までよ。」


コクンと頷くおじいちゃん。


「すまなかった。」


シンプルだけど、飾らない素直な謝罪だった。

これならばきっと大丈夫だろう。何かあったとしても相談してくれだろうから。皆が話し合いの終わりを感じたその時…。


「話が上手く纏まりそうだが…俺からも良いか?じじいの力が使えなかったことと、魂を弄ぶことは別だ。魂をベルトコンベアのように運んだのは最近だからな。俺はその事に関してじじいを信用できない!!だからじじいから魂の管理の権利を取り上げたい。俺が魂の管理者となり、じじいの配下から出ることにする!だから鶫ー!俺に名前を付けてくれ!」


「なっ!朱雀!またもわしから魂を取り上げるつもりか!朱雀の守護する魂には手は出さんぞ!それで良いではないかー。」


「ハギ見てた!じじいチッって顔したー!信用できないー!」


はい!じじいギルティですね!

朱雀…貴方は本当に素敵な子になったわね。もう、けっこう前から私の子供の仲間入りしてたけど…。喜んで名付けさせて貰うわ。久々で緊張するけども…。


「貴方が魂を見守ってくれることを祈るわ。ナナカマド。私の大切な子供。これからもよろしくね。」


ナナカマドの全身を光が包んだ。花梨は白虎だから虎で桔梗は青龍だから龍。萩が玄武でなぜかスライム。ここが今一良く解らない進化なのよねぇ。朱雀はどうなるのかしら?




「トーテンコー。」



ニワトリさん?しかも何故その鳴き声?


「あ!東天紅だ!初めて見たぁー。カッコいい!いい声してるぅ。」


うん。螢さん相変わらず凄い知識ですね。鶏さんの品種もご存じなの??朱雀さんは現世では鶏さんになるのね。


「何故に鶏??」


つるぎが直ぐにつっこむ。


「鶏って言っても神使になることあるよ。天照皇大神を呼び戻したのは長鳴鶏と言われていてお伊勢さんの神使が鶏なのは有名でしょ?で、この東天紅は日本三大長鳴鶏の一種なんだ。鳴きかたのトーテンコーからくるとも言われているよ。夜明けと共に鳴くから東の空を赤く染める的な感じで漢字が当てられているみたいだね。確か。」


螢さん!素晴らしい!


「成る程!!でも、魂を見守るならば朱雀の姿の方が…良かったのでは??」


「それは心配しなくていい。神の繋がりから出ることの方が大事だったしな。」


とナナカマドがはっきりと告げる。東天紅の姿から有翼種の鳥獣人に変わっていた。あら。イケメン。ちょっとヤンキーな感じに見えるというか…。入った切れ長の目をしていらっしゃるわ。


「つぐみありがとうな。これで安心して魂を守れる。お前の側にはいれないが俺も家族だ。頼りにして欲しい。」


あら。嫌だ。性格もイケメン。ちょっとキュンとしちゃったじゃない。


「ナナカマドはずっと前から家族よ。ずっと頼りにしてたわ。主にじじいの世話で。これからもよろしくね。」


「ああ。」


皆が笑顔でナナカマドを迎えている。じじいだけはまだすねて口を尖らせてブーブーと言っていた。

これで少しは大人しくなるかな…。


この時私は忘れていた。もう一つの国のことを。

忘れていた国はどこでしょうか??

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