表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はぁ? 完結!  作者: 千桜
第三章 外遊編
143/154

閑話 魔国にて密談

おはようございます!

予告通り閑話をはさみます。

次話より本編に戻りますね。

「お前本気か?」


魔王陛下が私めに疑いの目を向けていらっしゃるー。


「当たり前ではありませんか。至極本気です。玄武様といい、陛下といい、失礼ですねー。」


「そんな風に見えないんだよ!遊びの一貫かと思うぐらい軽いんだお前!」


酷い!私めは床に踞ってしくしく致しました。


「だから、ハギにチクられて出禁にされるんだろうが。まったく。」


陛下はせっかく紹介してやったのに…魔国の臣下の評判も軒並み低迷してしまったではないか!とプンプンされております。


「はいはい。プンプンされても可愛く無いですからね!それを可愛いと思うのは魔王妃様だけですから。」


「なっ!うるさいわ!それと、カルミアの臣下の前で魔王妃連呼するのも止めとけ。あんまりやり過ぎると意地になって認めなさそうだ。」


そうですねぇー。彼らの魔王妃様至上主義も困ったものです。


「はいはい。っていうか出禁にされちゃったので、もう出来ませんよ。」


「お前が悪いんだろうが!」


「仕方ないではありませんか。やっと見つけた半身が奥さん持ち子供ももうすぐの幸せ家庭持ちなんですよ?意地悪したくなるではないですか!」


いじいじしたくなるでしょうー。誰だって!


「はぁ!?お前なんで…今それを言うんだ!早く言ってくれていれば、出禁にはならないように掛け合ってやったぞ!」


「いいです。出禁は私めの望みですから。」


「だが、あの状態では出禁が何時解けるか分からないぞ?それまで半身に会えないのは辛いだろうが…。」


陛下ー自分の時と重ねていますね?うん。正直ウザイです。


「だからです!それぐらい自分に戒めがないと今でも拐っちゃいそう何ですよー!自分でも抑えが効かないじゃないかとそれぐらい求めていて…怖い位なんです。でも、そんなことをしたら私め魔王妃様だけでなく、四獣からも殺られてしまうでしょうが!」


後ろ楯が強すぎる。流石の魔人である私めでも二の足を踏まざるをえない相手ですー。エルフだろうがドラゴンは…たぶん?一歩でも引いたことが無い私めでもー。無理!!

うわぁー。と不憫なものを見るような目で見ないでー!


「ポトスは末っ子らしいから…尚だな。たぶん鶫も容赦しないだろう…。」


「分かってますよ!だから、出禁にしてもらったんです!アプローチするのは奥様が鬼籍に入られてからに致します。」


「俺の時とは話が違うぞ?ポトスの場合だと…お前がアプローチできるようになる頃にはおじいちゃんかも知れないぞ?」


「ええ。分かってますよー。ですからポトスには名前を呼んでもらったのでその時寿命は繋げときましたー。」


「はあ!?」


「私めの最大の譲歩です。」


「…。分かった。ギリギリまで黙っててやる。その代わりお前も自重しろよ。」


「ありがとうございます。」


やはり、陛下も臣下には甘いな。だが、半身の大切さを身に染みて解っているからだろう。ポトスも奥様と年齢が噛み合わない時がいずれやってくる。何せ年をとらないのだから…。恨まれるだろうか…。一生許して貰えないかもしれない。でも、拐ってしまうよりましだとしか選択できなかった。彼が私めの元に来る前に死んでしまったら…と思うと心が凍る程恐ろしい。

私めは半身を得て強くなったのか弱くなったのか…。

ため息しか出ないでいた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ