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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第三章 外遊編
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エルフ国にて 2

よろしくお願いします。

「ここは……どこだ?」


ブルーがまるで行ったことの無い所に飛ばされた様に呟いた。


「えっ?なに言ってるのーエルフ国に決まってるじゃん!ブルーも冗談言うのねぇー。」


「そっそうか…。そうだよな。エルフ国に決まっているよな。」


ブルーの目はぐるぐる回っていた。何故?ゼラニウム?顔ひきつってるよ?


「魔王妃様?陛下は冗談のつもりで言っていないと思いますよ?私めも流石に驚いておりますー。ココドコ?」


「目の前に枯れてるけど、世界樹有るじゃない!世界樹って言ったらエルフ国でしょ??」


「エルフ国なのは解りましたから!母上!彼女は何処ですか!!」


プルメリアが焦っている。剣が焦っているとも言えるが…。それではダメだ。それに今はあのこの邪魔をして欲しくない。


「落ち着きなさい。あのこは元気です。さっきも言ったでしょ?今はカルミアの国王として世界樹の確認が先では無いのですか?」


「っ…。申し訳ありません。」


「王太后陛下?世界樹の確認は魔王陛下と国王陛下にお任せいたします。我々臣下はエルフ国のもの達から話を聞きたいと存じます。長を含めた主だったもの達はどちらに?」


プルメリアを庇うようにポトスが前に出る。確かにそっちの事実確認は大事だよねー。


「あぁ。あいつらは左側の結界に集めてるわ。中央はグレーな者達で右側は一般人らを集めてるつもり。ざっくり分けたわ。」


「かしこまりました。行きますよー。魔国の!宰相殿ー。」


「えー。私めはあの族長と話したくないーーー。」


とポトスに引きずられながらゼラニウムは去っていった。うん。わかるよ。私もあいつと話すの嫌だね。


「萩?一緒に行ってあげて。記録もよろしくね。」


「了解。」


「ブルー、プルメリア、花梨、桔梗行くよ?」


「ああ。」


「解りました。」


「つぐみー。僕はじじいを探しがてら周りを散策したい。建物は鶫がぶっ壊したみたいだけど、森は大丈夫みたいだし、エルフ国がどんなものかさらっと見てきてほしいってギデオンに頼まれたんだ。」


じじい探し!大事ね!花梨は流石だわ。


「頼んだわ!桔梗はどうする?」


「取り敢えずは神子と一緒にいます。リンドウとセバスがカルミアでこっちのことを気にしてますから。世界樹のことを皆で共有しなきゃでしょ?ハギはポトスの方の記録で忙しいだろうと思いますしね。」


私は頷き世界樹へと案内し、世界樹の状態を説明した。

3人とも呆然としている。世界の魔力の循環の要が回っていないのだ。いつ暴発してもおかしくない。

まぁ。じじいがこっちに来てるみたいだからどうにかしてるだろうけどー。私も来たから魔力の滞留を少しは減らせたはずだ。だが、付け焼き刃でしかない。


「どうする?世界樹のコピーや苗木等無いのであろう?」


「そうだね。本来ならば、それをエルフがやっていなきゃいけなかった。スペアは不足の事態のためには必要だから。だけど、ここを見てわかるように育ててない。若木を分けているようにも見えない。ただここの土地を綺麗に保って要るようにしか見えないしね。そこら辺はポトスとが聞き出しているでしょう。で、どうするかとなるけど、私にも死んだものを生き返らせる事が出来ないのと一緒で枯れたものをもとに戻す事は出来ない。」


「枯れたものにいくら魔力を注いでも意味はないな。」


「魔道具でどうにか出来ないのですか?細胞を活性化させるとか。挿し木をしてみるとか、クローンとか…。」


現世の技術ね。でもクローンは…導入が難しい。主に倫理の部分が…。魔法が絡むとそんなものすぐに飛んでいってしまう。奴隷と一緒だ。


「隷属魔法で一度失敗している世界にクローン等の倫理観無視のものを持ち込む事は出来ない。でも、気持ちはわかる。桜見たいな事を考えたんでしょ?」


日本の一般的は桜はソメイヨシノで全て挿し木で増えたものだ。遺伝子的にクローンと言える。だから寿命も同じで枯れるタイミングも同じではないかと言われている。実際は全てがそうではなかったみたいだが…。


「倫理観がどうのと言っていられないのは解ってるわ。だから、あのこが研究していることにかけてみることにしたわ。」


「何の研究だ?」


「あのことは彼女ですか!?」


「ええ。彼女と言うか…。エルフの神子よ。新なね。あのこは天才だわ。ギデオンが魔道具の天才ならば、あのこは文字関係の天才ね。まぁそれを生かして魔方陣にって言えば解りやすいかしら…?あのこが言うには、エルフの神子の目があって、それで見ると世界樹の魔力を通す管が詰まっているらしいの。その部分を浄化して詰まりを解くのだそうよ。そうすれば一部でも生き返ってくれるかも知れないって言っているわ。その部分に挿し木をして増やすの。」


「なっ!そんなことが可能なのか!?」


「おねーさまー!出来ましたぁー。見てくださりませー。」


おっ!来たな。元気に声を出しながら走ってくるこの子はそう。エルフの神子。剣の思い人の転生者。


「もう、出来たの?素晴らしいわ。頑張ったのねぇ。無理はしていない?」


この子は族長の屋敷の奥らしき所?に隠すようにして生きていたらしい。ぶっ壊したから奥もなにも残っていないが…。ポトスに怒られるかな…?。先代の神子をドラゴンに誘拐された事があってからそれらしき子供は族長が親元から引き離して奥屋敷で育てていたらしい。実際は食事を与えられるだけだったようでドラゴンと解らぬ屑だが。


「はい!大丈夫です!外に出られて気分も軽やかぁー。」


「ふふ。そうなの。よかったわ。」

やっとプロローグの人を出せました!


ブクマ、評価ありがとうございます。

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