エルフ国にて
これからしばらくエルフ国が続きます。
よろしくお願いします。
ここはプルメリア国王陛下の執務室。
つぐみが一人で行くと言って聞かなかったため、皆がここに集まりつぐみの帰りを待っていた。
「ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!」
家族についていたミニハギの全てがエマージェンシーコールを出している。
魔王のブルーが即座に反応。
「ハギどうしたのだ!つぐみに何かあったのか!?」
「つぐみがぶちギレた!どうしよう。止まるように言ったけど、声が聞こえないみたい。これじゃあ。エルフ国が滅んでしまうよー。」
「何があった!?大抵のことではつぐみは怒り狂ったりしなかっただろう?」
カリンがハギにキレた原因を聞くと…。
「魔王のことを自分の半身かわいさに怖じ気づいた歴代最弱の魔王だって言ったからだと思う…。後、世界樹枯れかけてるじゃなくて枯れてた。」
皆が絶句する。想像以上のやらかし…。
「半身にかばってもらえるのは嬉しいが~。あいつらの命大丈夫か?」
「うん。ヤバいですね。ハギ兄上はそのまま王太后様に付いていてください。絶対に離れないように!キキョウ兄上!つぐみの影に飛んで状態を確認して来てもらえませんか?ハギの事を疑っているわけではありませんが念のため。怒りの度合いも確認して来ます。」
ポトスが指示を出し、キキョウが頷いた。リンドウが心配そうだ。
「お気をつけて。」
「うん。すぐ戻るよ。」
10分後~
そもそも青いはずのキキョウがさらに青くなって現れた。直ぐにリンドウが駆け寄る。
「建物のみ何も残っていなかった…。」
「建物のみ?」
「エルフや家畜やペットや使役してる魔獣等、木々や草花等あらゆる生物以外は何も残ってない状態だった。生命は球体上の結界に突っ込み、人口的に作った建物だけを全てぶっ飛ばしてた。」
皆が絶句パート2である。プルメリアははてなが頭に付いているが…普通魔法を同時でいくつも展開するなどできない。魔力量もかなり必要になるし、緻密な配分が必要となる。今回の場合つぐみは少なくとも二つ以上使っている。
「…。凄いですねぇ。うちの魔王妃様わ。」
「おい!魔国宰相。まだ、母上は魔国に嫁いでないぞ!」
プルメリアは冷静に突っ込んでいた。
「更に魔法の使い方が洗練されてるな。」
ブルーは感心している。四獣は頷く。
「この世界を受け入れると体が許したからね。拒否しながら使うのと受け入れながら使うのでは全く違うよ。しかし、エルフとは凄いな。そこまでつぐみの地雷を踏み抜くとは…。僕には恐ろしくて出来ないな。まぁ、ぶっ飛ばすのが終わっているのなら探すのも早いかも。プルメリア良かったな。もう少しだ。」
カリンはプルメリアに告げる。
「うん。妾も母上を信じておる。でも、これ以上のエルフ国の破壊は要らぬのだが…。それと、世界樹が枯れていたとか言っていたが、大丈夫なのか?妾の聞き間違いか?それとも皆わざとなのか?」
「わざとに決まってる!!」×プルメリア以外
「プルメリア様、皆が目を背けたことを良しとせず問題を直視できるなど成長なさいましたね。セバス嬉しく思いますが…もう少し目をそらす時間が欲しかったです。世界樹が枯れているなど…。この世界の存続の問題なのです。国ではなく世界のです!」
皆が頷いている。
「だが、無視していてもどうにもなるまい。枯れかけているのならば対処の仕様もあるが、枯れているのであればどうしようもないではないか!エルフは何をしていたのだ!世界樹の守り人が聞いてあきれる。先代の神子を守りもせず見放したばかりか、世界樹を枯れさせたことすら気づかないとは…。母上はどうするつもりだ?いくら母上と言えど世界樹を救う事は出来まい。」
「呼んだ?」
「母上!」「鶫!」
すたっと、王太后は現れた。すぐさまブルーが鶫を抱き包む。
「プルメリア。見つけたわよ?安心しなさい。あのこは元気よ。だけど、萩や桔梗から聞いてると思うけど問題だらけー。だから、皆を迎えに来ました。エルフ国に飛ぶわよー!」
飛んだ先は世界樹のみが残った荒野だった。
ひゅるーーー。
やっと魔法が出てきました!
行方不明でしたが…。やっぱり表現が難しい。
拙くてすみません。