いざ!エルフ国へ
11月に入りましたねぇー。
寒くなってきました。
体調を崩しやすい時期ですお気をつけくださいね。
ブクマ、評価ありがとうございます!
「じゃじゃじゃーん。登場!」
すたっと、私は世界樹の前に降り立った。化石的な登場シーンですみません。
降り立った瞬間に世界樹の状態を理解した。こりゃダメだわ。枯れかけてるどころではない。枯れちゃってるじゃん。今さら焦ってどうするのよ。もっと前に焦るべきだったでしょうが。
世界樹を守るのがエルフの仕事って言ってたけど…何してたの?何か治癒とか、キズを直すとか。腐食しないように防腐剤塗るとかなんか有るじゃない。木のお医者さんって日本にもいたけど…色々してたよ?私もテレビでしか見たことないから、詳しくはわかんないけど…。
見たところほったらかしみたいなんだけど…所々腐りかけて…幹がボロボロやん。やってることと言えば草むしり?雑草一つ生えて無いようにキレイにしてある…。それってまぁ、悪くはないかもだけど…必要でも無くない?1本しか生えてない木だけど…雑草がダメなら森とかどうなるのよ。
世界樹って魔力の循環助けてるんじゃないの?周辺にに魔力が発生しそうな物、何もないのだけど…。エルフが毎日祈りでもして魔力供給してるのかな?
と私が考えて居ると…。
「貴様何者だ!どうやってここに入ったんだ!」
あらあら、初めましてエルフさん。ステキ。マンガそのままだわ。お耳が尖っていらっしゃるのね。
私はにっこり笑って挨拶をした。
「初めまして。私、アビゲイルと申します。人族で、王族を名乗らせて頂いております。此方にエルフの文字が大好きなお子さんいらっしゃいます?申し訳ありません。その子は訳有って、私が神より預かった大事なお子さんなのです。会わせて頂けますか?」
「なっ!王族!?だが…信じられるか!しかも何故貴様がこちらの里のことを知っているのだ!」
あら、意外とマトモなお返し。世界樹を枯らした事にも気づいていない時点でアホだと決めつけてしまったわ。すまんすまん。でも、ちゃんと居るのね。安心したわ。まぁ。状況を見ることには変わりわない。確認することはもはや決定事項だ。連れていくかどうかはその後で判断するけど…。幸せならば、故郷にいた方が良いからね。
「それは、お答えできません。族長にお取り次ぎ頂けますか?人族の国カルミアから王太后である、アビゲイルが訪ねてきたと。訪問を拒否する場合は押し通ると申しているとね。」
門番さんらしきエルフはそれは、青い顔をして出ていった。何でそんなに青くなるかね。
1時間後~
背が低い杖を付いた高齢の方と若そうな背の高い方と
鎧を着けて、剣を持った背の高い方をさっきの背の高い門番さんが連れてきている。エルフってあんなに皆背が高めなのに高齢になるとドワーフサイズになるのかな?ミニマムで可愛いけど…何処かで骨の規格が変わちゃうの?
「お待たせいたしました。私が族長のタンポポと申す。この度のご訪問。我々は何も聞いて降りませぬ。急に来て、入らせろとはいささか無礼ではありませぬか?お引き取りを。そして、文字を扱う子のことは貴方が気にかける事はありませぬ。わが一族のエルフだ。こちらで対処する。ああ。私達が再三要請していた魔王殿と夫婦の契りを交わされたとか。我が神子に伴侶を取られるとご心配かな?大丈夫だ。私が言い聞かせよう。エルフの伴侶を人族ごときが奪ったとな。それと、そなたを選んだ腰抜けの魔王に伝えてくれ。魔王の職務を放棄するなど、歴代の魔王が見たらさぞかし嘆かれるだろうな。とな。」
ぶちっ。
「はあ!?」
嵐が巻き起こった。
それは序章。
一人の人族によってエルフの国への蹂躙とも言える力が襲いかかっくるとは誰も思わなかった。
おおー。よく見えるようになったなぁ。
これなら探しやすいわー。さて、エルフの神子さんは何処かしらー。
私は生命だけの更地で人探しを始めた。
つぐみさんは実は短期です。
でも、気持ちは長引きません。