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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第三章 外遊編
133/154

帰還から一週間後

宜しくお願いします!


やっと出せたー。ブルーの部下!


何だかんだで魔国が登場する回数が少なくて出せなかったんです。


また、R15の表現と幼児虐待の表現がございます。行為はありませんが、苦手な方はスルーしてくださいませ。


私の執務室には家族が勢揃いしていた。


私の旦那様であるブルーもだ。ちょっと恥ずかしい。

何時もなら私の対面に座るブルーが隣だ。

さりげなく腰に手を回している。嫌じゃないが…恥ずかしい。私が顔を真っ赤にしていると。


「母上顔が赤すぎます。魔王殿。私の母上は百戦錬磨の貴方と違って奥ゆかしいのです。あまり、からかわないで下さい。」


プルメリアがブルーを睨んでいる。


「これは、手厳しいな。カルミア国王。心配するな。つぐみは私の半身。唯一だ。他など言語道断だ。」


ブルーは私に微笑みながらはっきりと告げている。


「そんなことは聞いていない!私の前で母上に手を出すなと言っておるのだ!節度を保て!節度を!」


うっ…。


「ごめんなさい。」


「ほら?お前が責めるからつぐみが泣いておるではないか。大丈夫だぞ。つぐみ。」


「はあ?あんたのー」


よしよしと頭を撫でている。


「はい!そこまでー。魔王様?そろそろ、私めのご紹介をお願いします。それと、一週間ぶりでイチャイチャしたいのは解りますが、後にしてください。魔王妃様がお可哀想です。」


はぁ。やっと、終わった。どっちも責められないから何も言えないよー。しかも、この言い合いを二人が楽しんでるのも感じるし…でも、助かった。流石魔国宰相!ありがとう!ポトスにはまだ、荷が重いもんね。


「チッ。こいつは魔国で宰相をしている、ゼラニウムだ。」


「見事に短いご紹介ありがとうございます。初めまして。私、魔人族のゼラニウムです。よろしくお願いします。皆様。やっとお会いできましたー。何時も何時も置いてきぼりで、魔王陛下ばかりが訪問しておられたので羨ましかったのです。仲良くしてください。魔王陛下か暴走した時には私めにご一報を。幼い頃からの弱みは十分握っておりますのでー。」


「よろしくお願いします。」×全員


ゼラニウムとブルーは従兄弟同士だそうだ。ドラゴン族とエルフに次ぐ長い寿命を持つ魔人族だから相方も魔人族になってしまうらしい。腐れ縁だと。ブルーは言ってたけど…。国のお留守番を任せるんだから信頼してるんだろうなぁ。顔嫌そうだけど~。私がブルーを受け入れた時、一番喜んでいたのも、その後の蜜月をフォローをしてくれたのもこの人だった。


「この度はうちの陛下との夫婦の契りを受け入れて下さりありがとうございました。正直、エルフからの圧力がもう酷くなっていてー。大変だったんですよねぇ。だから、めちゃくちゃ助かりましたぁ。」


ゼラニウムが頭を下げてお礼をしている。うん。私もそれに対しては皆に混乱は招いたけど後悔はしていない。

ポトスは怪訝そうだ。


「何故うちの王太后陛下との契りがエルフからの圧力回避になるのですか?実際どう言った内容の圧力だったのですか?我々も魔王様に何度かお尋ねしていたのですが、答えて頂けなくて…。」


「あー。」


ゼラニウムは、ブルーとプルメリアの両方を見て、私を見た。うーん。教育上よろしくない大人な部分も含まれる要請だったから言っていいの?って許可を得てるんだな。


「ポトス。私が説明する。プルメリアにはまだ、早い内容も含まれるからそこら辺はぼかして伝えるけど、何とか悟ってね!」


世界樹が枯れかかったのはこれが初めてではない。3回目らしい。その都度当代の魔王に要請があり、答えて来たとのこと。その要請の内容は闇の精霊王の寵愛を受けている魔王と光の精霊王の寵愛を受けているエルフの神子がイタスコト。陰と陽が交じり合うことによって産み出される生命力溢れる魔力を世界樹が浴びることによって治るのだそうだ。

何故ここでエロ要素が出てくるのだと突っ込みたい。しかも、木の前ってことは…外?初回を?ハードルがぐんぐん上がっていく…。主にエロの…。

2回はそれで治ったのだから今回も宜しくという要請だったのだ。

さすがにブルーも嫌だとは言えなかった。今までその要請を当代の魔王が受けていたのだから…しかもことは世界樹だ。いくら半身がいようとも未だ独身だし…答えねばなるまいとは考えたらしい。

だが、神子とは?となったらしい。この世界の神子は神が認めるのだから私だ。そして、エルフの神子は六年前私が神の元へ送ったあのこだったはず。

どういう事だ?となる。大丈夫なのか?と問い合わせると何か歯切れが悪い。埒があかんと部下を派遣すれば、今代のエルフの神子はまだ、6歳でプルメリアと同じ年らしい。

そんなこと出きるわけないだろう!正気か!?馬鹿がと突っぱねたらしい。

だけど、エルフも引くに引けない。何度も諦めず要請してきた。今代のエルフは聡明で精神的にも成熟しているし、様々は文字を操り見たこともない文字すら書く。神子でなければ何なのだ!きっと大丈夫だ!男の子だけど!と最後に爆弾発言

そもそもの前提である、陰と陽じゃ無くなっちゃうじゃんか!!そもそもの意味が解ってねぇ!相手が男の子とかは関係ないなのだ…。そして何が精神は成熟してるからだ!アホかー!幼児虐待禁止!と最後にはほぼ喧嘩状態。

だけど、世界樹がヤバいのは本当で部下さんも確認したけど…待った無しの状態だとか何だとか。

そこに私が助けを求めろとブルーの所に転移してきて…ブルーは精神的にもギリギリだったこともあって、歯止めが効かなくなり、夫婦の契りを交わすことになったのだ。流石に新婚さんに浮気しろとは言いにくいよね。

おわり。


「……。」×全員


「絶句いたしますよね~。私めもさすがにこの問題に対処しなくてはならない魔王様に同情致しましたぁ。私が魔王じゃなくて本当に良かったと心から思いました。はい。」


「母上!そのエルフの神子は…もしかしたら…。」


プルメリアが焦ったように話す。まぁ。わかる。私もそうだと確信した。その子は転生者だと。


「ええ。プルメリア。その懸念は私も抱きました。おそらくその子でしょう。私が迎えに行かねばならない子は。」


「っ…。では!はやく…」


私は首を横に降って制す。


「落ち着きなさい。プルメリア。皆の前です。しかも、私達だけの問題ではない。そのエルフの子の人生も掛かっているのです。簡単では無いのですよ。」


まぁ。少なくともエルフ国のトップは屑ばかりだ。いくら神子の様な存在とはいえ、幼体に無体を強いて良い理由にはならない。その子を守る立場の両親はどうしているのだろうか…。


「事を急ぎすぎました。申し訳ありません。母上。」


「貴方の焦りも理解できるわ。何もしないわけではありません。大丈夫ですよ。プルメリア。私が単身でエルフ国に殴り込みをかけます!!」


「はぁ!?」×全員


その後、カオスのように集まりは荒れた。


次はいよいよエルフ国へ!

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