表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はぁ? 完結!  作者: 千桜
第三章 外遊編
121/154

獣人国へ 4

おはようございます!


トーナメントお楽しみ頂けていますでしょうか?


私のイメージする種族での戦いですので認識の違いがあるかもしれません。

ゆるーい気持ちでご覧くださいませ。

また、切るところが難しかった為長くなりました!

最長更新したかもー。

「横槍が入ったが、4回戦まで終わったからハーフタイムだな。王太后殿?今から見物だぞ?」


グランダルが不適に笑う。何ぞやと思っていたら…。

花梨さんが現れた。


「神子!ヤバイぞ。獣人国はなんてものを用意するんだ。神子我慢できるか?僕もさっき見かけて問い詰めたから今知ったんだ…。セバス!タオルをたくさん用意しておいてくれ、神子僕も隣で観ておいてやるが気をしっかり持つんだぞ!」


そんなにヤバイ物なの!?頑張ります!!

現れたのは…


ペタペタペタ。

「僕たち、ペンギン応援団!」

ペタフリ!ペタフリ!

「フレフレ皆!フレフレ花婿!フレフレー!」


ボンボンを持って応援をするペンギンズであった。

その後暫くの記憶がない。

花梨さん曰く辛うじて鼻血は免れたらしいが白目を剥いて座ったまま気絶したらしい。

プルメリアは驚きのあまりフリーズしていたようだ。

応援団の応援が終わる頃までは気力を振り絞り意識は保ったからな。折角練習してくれたのだ。観なくてどうする。しっかり拍手してアゲマシタ。

後でペンギンさん達には何か素敵なものをプレゼントせねば!たまにカルミアに遠征してくれないだろうか…。


「獣人国からの歓迎どうだった?良かっただろう?まだまだたくさん王太后殿が気に入る種族が要ると思うぞ。楽しみに毎年訪問に来ると良い。次はハリネズミ族何てどうだ?」


私の口は花梨に寄って防がれた。(塞がれた。)

花梨さんは私の獣人に対する慣らしやアフターフォローが素晴らしいです。




「これより後半戦だぁー!第5試合、ハーピィ対ゾウアザラシ族を開始する。始め!」


ゾウアザラシ?陸地での戦いは不利じゃない?と思われるでしょうが、ご安心下さい。先程のハーフタイムにて地形変更しております。

氷河バイオームみたいな感じですね。海も氷もあります。

アザラシの咆哮が炸裂!周りの氷にヒビが入る程の威力…。対するハーピィは死への誘いの唄を歌う。

アザラシさんは耳が閉じれないからね…あしかと違って。まっすぐに水に潜り唄回避。ハーピィは海の上を旋回中。出てきた所を仕留めるつもりらしい。息が続かないだろうから必ず上がって来なきゃだもんね。

ほうほう。面白いなぁ。あまりに種族が違いすぎて戦いになるのか?と思っていたけど…。それなりにいけるみたい。

あっアザラシさんが潜りから勢いよく上がって体当たり攻撃!!重量あるだろうに凄いな!これにはパーピィもビックリしたが辛うじてかわした。氷のところに着地したアザラシさんもチッという表情だ!パーピィさんの風斬り攻撃!あぁーこれは避けきれなかったアザラシさん。先程の攻撃は自分へのダメージもきつかったようです。降参するアザラシさん。


「ここで試合終了ー!ハーピィの勝利だ。」


「よくぞ戦った。ハーピィよ!名乗りを許す。」


「ベニバナと申します。よろしくお願いいたします。」


あれ?パーピィってたしか…

「セバス?ハーピィって女系の魔族じゃなかったけ?」


「はい。ほとんどが女性と聞いていますな。希に男性が生まれる事があるとか何とか…。ただ、体が弱いため余り表に出てくることが無いようですが…あの戦い方を見る限りその様には感じませんでしたね…。」


確かにぴんぴんしてるように見えるよ?パーピィの術もしっかり使えているように見えるし…。何故?いずれ解るかな?


「第6試合。人魚族対巨人族とサキュバスのハーフだぁー!始め!」


人魚族ー!ロマンだ!まぁ、男の方ですが。先程のパーピィと同じ感じで少ないのなのかしら?


「パーピィと一緒で少ないの?」


「少ないらしいが、パーピィの雄よりはメジャーだな。一定数いると聞く。男を誘うとき雄の人魚が居ると障りがあるから群れの中でも隠れているみたいだな。だが、女の場合は雌が隠れるらしい。それも、半魚人では無くフォルム的に人魚の場合のみだかな。半魚人で生まれた場合は群れには居られないらしい。」


ほうほう。獣王よく知ってるなぁー。まぁ確かに人魚の中に半魚人さんが居たら、惑わせることは難しいかもなぁ…世知辛い。


人魚のお姉さま達を紹介してくださらないかしら?是非ともお会いしてみたいわぁ。

夢よねぇ。


「ちなみにあの巨人族のハーフとドワーフのハーフは兄弟だ!」


「…!!」


私とセバスは驚き、リンドウは感心している。

サキュバスさんなんでもござれなんですね。このハーフ達のお母さんが同じだとは…。奥が深いわー。


「巨人族に負けない体をお持ちとは…。サキュバスはとても頑丈なのですね!!」


何で目がキラキラしてんのかな?リンドウさん?あまり、桔梗にプレッシャーかけてはダメよ?

試合はほとんどが白兎さんと同じ状態になった。ハーフさんには誘惑なんて聞くはずが無かったのだ。むんずと両手で人魚を掴んで水から上げ、降伏するまで、その状態を維持。流石の人魚も長時間水がなければ死んでしまう為降参していた。


「容赦ないな。」


うん!そうだね。君の息子とは大違いだよ?


「グラジオラスとは全く違う試合ですわねぇー。」


プルメリアさん?ダメよ!追い討ちかけちゃ…。外交上のマナー大事よ?


「グラジオラス??まさか、私の甥っ子の事ですか?」


おっとリンドウの声が刺々しいぞ?リンドウの言葉にグランダルは真っ青だ!


「おっとーここで試合終了だ!巨人族とサキュバスのハーフの勝ちだ!」


お!ナイスタイミング!グランダルはいそいそと立ち上がる。


「見事な試合であった。名乗りを許す。」


巨人族のハーフさんも跪いて答える。屈んでいるのにデカイなぁー。


「ありがとうございます。僕の名前はツクシと申します。僕が産まれて母は驚いたそうです。」


とても礼儀正しい。好青年って感じ。こちらがお兄さんなんだよね?ドワーフのハーフさんが弟だよね?



「続いては第7試合です!ゴブリンナイト対ホブゴブリンだー!下克上なるか!?始め!」


同じ種の上位種対下位種とは…。これはこれで面白そうだ!まぁ。セオリー通りだとホブゴブリンには勝ち目がないなぁー。


「試合終了ー!ホブゴブリンが土下座して降参だー!」


「下克上なんてものは同位種のみの権利であって、群れの中ではあり得ないってことだな。」


…。規律大事だもんね。大勢で暮らしていたら当たり前か…。毎日戦いを挑まれたらたまんないかも…。


「次の試合を楽しみにしているぞ。名乗りを許す。」


「無。」


ゴブリンの群れには名前を呼ぶという感覚が無いらしい。ほう。そういうこともあるのかー!



「1回戦最後の試合だー今大会唯一にしてここまで勝ち上がってきた猛者人族対覆面獣人だー!!」


え??人族?そんな強い人族いたの?とセバスやカンナに目を向け…たかったが、肝心な時にいないカンナであった。他国に来ていて、国のトップの近くに武の事を聞ける者が居ないのはどうなんだ?私はスナギツネの目をしてしまった。本当にこう…自由にするにも限度有るよね?後でしばく。

焦るセバスととばっちりのリンドウ。


「そう言えば、風の噂で力試しができる試合には必ず出場する流しの剣豪がいると聞いたことがあります!」


「キキョウ様にも聞いてみましょうか?情報をお持ちかもしれませんし、私も先程の蛇族の件をお知らせしなければならないので…。」


「うん。お願い。というか、桔梗の事は私が関わらなくて大丈夫なの?花梨の様になるなら最初から手を出させてもらうけど?」

いくら神獣でも種族での相違を押し付ける事は出来ない。私が教えていかなければならないことだ。


グランダルは首を横に振り答えた。

「いや…キキョウ殿は関係ない。我が国で既に話は着いていた。この事については俺が出張っても良いぞ?キキョウ殿の怒りを買うぐらいなら獣人国の民と言えども容赦は出来ないからな。あいつらはやりすぎた。」


「王太后様、叔父上。お気遣いありがとうございます。私としましては決闘はお受けしとうございます。私はキキョウ様の嫁であると同時に獅子族でもあるのです。ですからキキョウ様の御子を色んな強い者に産んで貰いたい。そして、それは私が見極めたい。強く、心根が美しい者を。あの蛇族の者にはその覚悟がありました。キキョウ様は私が説得致します。」


「解ったわ。」


「好きにせよ。」


なるほど。では後は二人の問題だな。任せよう。


「第8試合始め!」


人族の男は剣を構え、覆面獣人は素手でファイティングポーズだ。沈黙が続く。会場は静寂に包まれた。5分も経っただろうか…。動いた。キン…キンと剣と爪がぶつかる音が聞こえる。間違いなくこのトーナメントで一番の実力者同士の試合だろう。皆が固唾を飲んで見ている。

あの剣豪凄いな。かり…嫌覆面に負けない剣さばき。早い訳ではないけど…覆面の行動を予測して避けてる感じ。行動が外れたら剣で防衛してる。覆面も楽しそうだな。久々の好敵手だもんね。あら?

プルメリアの肩が震えてる?


「何で…ひょっと…いや、母様?何故あの仮面なのですか?」


ひょ?ひょ…。どういうことかしら?ジジイ?うふふー。

「面白いでしょ?縁起物のひとつなのー。あれでも戦い向きの方を選んだのよ?」


「ほう。貴殿の薦めであったのかー。特徴的だとは思ったが…縁起物ならばこの国でも作らせたい!覆面が付けていた物となれば流行るぞ!いいかな?」


「良いわよ?その代わりお願いがあるのー。獣王?私と陛下は、この大会の後、用事が出来ちゃったの。すぐに国に帰らなければならなくなったわ。リンドウは置いていくから決闘の事はお願いしてもいいかしら?」


顔色が悪くなっているわよグランダル?


「あぁ…全然構わないぞ!花梨も置いていくとよい。出場者の誰をハーレムに入れるか話し合わないといけないだろ?全て調整してカルミアに帰してやるぞ!」


「良かったわね?プルメリアー。母様は貴方ともお話したいわー。久々にお祖父様も含めて家族水入らずで…ね?」

どうしたの?プルメリア。まだ、肩が震えてるわよ?


「試合終了ー。ほぼ拮抗した戦いだったが、覆面獣人の勝ちだぁー!」


こほんと咳払いして、グランダルは立ち上がった。


「素晴らしい戦いであった。覆面獣人名乗る?どうする?」


あっ、グランダル空気読んだな。覆面は仮面を外した。そこに現れたのは…花梨だった!皆知ってたけどね!


「僕は出る順番を間違えた。最後の序列1位と戦うべきだった。だから、今回は僕が引く。人族を勝ち上がらせてくれ。勝ち上がったあいつともう一度僕として戦いたい。頼む。」


皆に頭を下げる花梨。


「俺はいいぜぇ。強い奴と戦えるのならどんな試合でも出たいからな!お前ともう一度戦えるのなら何でもする。お願いします。」


と一緒に頭を下げる人族。


何だろう。既によい夫婦に見えてしまってる…。花梨良かったね!でもあの人族。このトーナメントの意味解って参加しているのかしら…。心配だわ。


「良いだろう!獣王である私の権限で人族の勝ち上がりを許可する。花梨殿は最終戦で序列1位と対戦だな。人族よ名を名乗れ。」


「人族のパキラだ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ