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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第三章 外遊編
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獣人国へ 3

よろしくお願いします!


今日は少し長めです。試合を入れるとなると切りが良いところまでーってなり、長くなりましたぁ。


「許可…す…るっ!」


グランダルは絞り出すようにして声を出していた。酒やけ?


「「やったー!!」」


萩とカンナは手を取り合って喜んでいる。良かったわねぇ。セバスも萩の成長に顔が誇ろんでいる。

「萩凄いわ。ポトスでも断られたのに、自分で王と交渉するなんて。素晴らしいわ!」


「本当に!断られにくいタイミングに息子の修行という対価で交渉…よく、考えられましたなぁ。セバスは誇らしいですぞ!」


「萩良かったねぇ~カルミアは粗方修行しちゃったから新しい土地に行きたいってカンナとアカメと言ってたもんねぇー。プルメリアも萩の交渉術見習わないとぉー。萩は提案しても後ろ暗いところ無さそうに見えるもんなぁ~。」


「おい!俺を実験台にするな!しかもチームに近衛騎士団長と前騎士団総長が要るのかよ。すげえな。息子を頼む!」


「うん!任せて!!」


グラジオラスの未来は決まったな。先はカンナかアカメだ。保険かけとこ。

「グランダル、次男、三男は宰相クラスの頭脳派に育てないと国が滅ぶぞ?もしくは頭脳派の王妃を見つけるかだ。」


「頭脳派居るかな??」


グランダルの囁きが零れた…。



「第2試合。ケンタウロス対ドワーフとサキュバスのハーフの戦いだー!始め!」


ほうほう。ハーフかぁー。始めてみたな。どちらとも。ケンタウロスさんって群れで行動するけど…。まぁ。馬の要素が強いからハーレムなのかしら?ドワーフとインキュバスさんのハーフだから小さめねぇー。でも、しっぽが有るわ。でも、武器は斧なのねぇー。

ケンタウロスさんも斧っぽい武器だわ。先っぽに槍みたいな尖りがついてる。

武器同士のぶつかり合い。ガンガン言ってるー。

すごいなぁー。ハーフさんもサキュバスの羽だして浮かんでるぅ。でも、男だからサキュバスの力は使えないらしい。飛べるだけみたい。でも、ケンタウロスさんの腕力と脚力には勝てなかった。え?飛んでるの?って思うほどの跳躍力だったもんね…。墜ちるときの圧力も斧に乗せて振り落とせばハーフさんも受けきれませんでした。


「終了ー!ケンタウロスの価値だぁ!」


「見事な跳躍力であった。名乗りを許す。」


「ありがとうございます。私の名はアレクサンドリアと申します。」


ケンタウロスさんなだけあって、西洋な名前ねぇー。


「第3試合。ヴァンパイア対兎族の対戦だー!始め。」


「あっ!次の試合が始まりましたよ?母さま…!?」


「…試合終了!何が起こったのか!?早すぎましたが、兎族の勝利だぁ。」


グランダルが立ち上がる。

「流石は兎族。しかも白兎か?俊敏だな。名乗りを許す。」


うさぎさんは跪いて答えた。

「ありがとうございます。相手が弱かっただけです。アリウムと申します。以後よろしくお願いします。」


うさぎさんは私を見ていった…。なんで皆私を見るのかな?話しかけたのグランダルだよ?目が凛々しいうさぎさんなんてはぁー。もうフォルムの勝利じゃない~。しかもめっちゃ強いし、この頃のうさぎさんはツンが通常装備になちゃったのかしら?


そう…何があったかというと、ヴァンパイアさんが最初にエナジードレインをかけようとした瞬間にうさぎさんの右足ストレート?いわゆる蹴りね。が決まっちゃったのよ。早すぎて右ストレートだと思ったわ。でも足だったのよ。ヴァンパイアさんもミストで逃げようがなかったの…早すぎたし、ドレイン出すために実体だったみたい。そのまま延びちゃた。


「グランダル?居るじゃない!人材が。グラジオラスが参考にするべき戦い方じゃない?何処いるの?」


「もう、ハギが連れてった。」


はあ!?通りで静かだなぁと思ったわ!もう?仕事が早いすぎるぞ!萩さんや。ってかカンナさん私の護衛は?アカメはカルミアでしょ?

「部屋を整えているリンドウを寄越すそうです。私とリンドウがいれば護衛は大丈夫かと、アカメにはハギ様が走ってこいと連絡してました。」


皆、自由過ぎる。護衛って国外なんだから側に居なきゃでしょうが。それに、アカメ…遠くない?アストロメリアから此処までだから…どれぐらい?

「そう…。後でお話しましょう。まぁ?リンドウにも試合見せたかったし、調度良いでしょう。」


「リンドウが来るのか!?ヤバイな。グラジオラスには間に合わなくて良かったが…。おい!獣人国の民の出場者よ!リンドウが観戦するぞ。見苦しい戦いだけはするなよ…殺られるぞ?グラジオラスの試合は箝口令を敷く!!リンドウに報せるな。」


「御意!!!」


リンドウさんってこの国での立ち位置なんなの?セバスに目線をやったが、首を横に振られるだけだった。内緒らしい。


「第4試合。蛇族対袁族!始め!」


蛇族さんはすらっとした人だった。日の光浴びて大丈夫?って聞きたくなるほど、白い。あっ!ヴァンパイアさんにも聞かなきゃいけなかったな。袁族さんは猿さんでも、ゴリラさんだ。めちゃくちゃかっこいい。ゴリラさんはボスが子育てするからね。良いお父さんになるよ!

うふふ~。蛇族は基本毒を使う戦い方をする。ゴリラさんは肉弾戦が得意。あっ!痺れ粉を撒いたみたい。ゴリラさんが腕を振った風圧で粉を飛ばす。逆の腕で蛇さんを攻撃、それをシュルンとかわし、爪で引っ掻こうとしている。あれ、かすってもヤバイ毒が塗ってあるんだろうな~。どっちも強い!と思った瞬間。蛇族の人が降参の手を上げた。え?此処からじゃないの?


「おおー試合終了!袁族の勝ちだぁー。」


「ふざけるな!お前まだ、戦えただろう。何故諦める。強さは五分五分だった!」


ゴリラさん暑いね!解るよ。発散不足なんだよね?


「確かにまだ、戦えるけど、僕は長期戦タイプじゃないし、痛いのは嫌なんだ。君の腕力で殴られたら絶対痛いから嫌だね。本当は出るのも嫌だったのに…一族の意向で出るしかなかったんだよ!丁度本人が出てきたからもう、良いんだ。リンドウ!話がある!」


う?どういうこと?と私はグランダルに目を向けた。


「チッ。おい!蛇族の者よ!お前は試合を放棄した。ならば敗者だ。敗者は口をつぐめ。ここは勝者のみが語れる所だ。場をわきまえろ。」


「申し訳ありません。ですが、我々一族も大変なのです。リンドウに戦いを挑まなければ。もう引き下がれません。私も婚約者と縁を切ってここに出場したのです。リンドウに会うために!キキョウ様からリンドウに勝手に会うことは禁じられているのですが、試合で会うことは禁じられていませんから…。リンドウ!お前に決闘を申し込む。これが最後だ。これに負ければ蛇族はリンドウに従う!もう二度とキキョウ様の嫁に名乗りを上げないと誓おう!」


一斉に皆の視線がリンドウに集まる。


「解りました。決闘を受けましょう。ですが、今日ではありません。このトーナメントはカリン様の婿を探す試合。邪な思いが入ってはいけないのです。あなたはその非礼を詫びるべきでしょう。私との決闘は日を改めて行います。日時は後程。」


「この度はお騒がせをし、神聖な試合に水を差したことお詫び申し上げます。ですが、試合に手心を加えるよえなことは致しておりません。誓って申し上げます。袁族の方の力は本物です。彼が勝者です。申し訳ありませんでした。」


彼は誠実な人なんだろう。一族の苦しさや全てを背負って立っているのだと解る。

ゴリラさんもそれが伝わったようだ。


「いやこちらこそ。悪かった。戦いの途中で気が立っていたのだ。一族の思いを背負っているのは私も同じだ。そなたの思いが伝わると良いな。」


ゴリラさん性格もめっちゃイケメン!点数高いですよー!!セバスも頷いている。


「袁族の者の心が広くて良かったな。蛇族の者よ。そちの沙汰はリンドウとの決闘が終わってからとする。袁族の者よ。待たせたな。名乗りを許す。」


「はっ。ボダイジュと申します。よろしくお願いいたします。」



ドシンと構えるお父さん!イイネ!

萩の自由さは∞です。


四獣はある程度はそれで良いですが…周りはそれで良いのか?


グラジオラスの視点も書きたいなぁと思っておりますー。

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