獣人国へ 2
おはようございます!
読んでくださっている皆様ありがとうございます!
しばらく獣人国が続きます!トーナメントなので、戦闘ですが、残酷な表現はございません。
安心してお読みください。
色々な種族が出せてとても楽しかったです!
ブクマ、評価ありがとうございます!
「「「嫡男…。」」」
3人全員で呟いてしまったわ…。誰かイイネ!をしてください。
嫡男ってハーレム作る側じゃない?入ってどうするのよ…。まぁ、花梨は入りたくなるほど可愛いけども…。
どうするのよ…この雰囲気!微妙になっちゃったじゃん!
「お二人ともお強いのですねぇー。ですが、インキュバスさんはほとんど逃げ回ってばかりですよ?決着はつくのですか?」
プルメリアーイイネ!さすが我が娘!話題が変えられるぞ!
即座に食いつくセバス。
「インキュバスは基本攻撃力が弱いのです。魅了や誘導、混乱など精神的な攻撃を得意としておりますので…獅子族は反対に物理的な攻撃が得意。嫡男…ともなれば隙がないかぎり、精神攻撃はかからないでしょう。だからインキュバスは逃げ回って長期戦に持ち込もうといているのではないでしょうか?」
「なるほどー。疲れてくるのを待っているのですね!ですが、インキュバスのセオリー位あの獅子族の方も御存じなのでは?獣王の嫡男ですもの優秀なのですよね?」
ドッカーンと爆発した音がした。プルメリアさん容赦ない…特大の踏んではあかんやつを踏みなさったな。
グランダル項垂れる…おい!相手はまだ、六歳だぞ。しっかりせんか!
「プルメリア?それくらいにして差し上げて?戦いはこれからよ…応援して上げましょうね。」
「はい!」
うむ。良い返事だ。グランダル、前を見ろ。お前の嫡男は教育し直しだ。私はこっそりと話しかける。
「グランダル。あれは…不味い。ちゃんとした次男がいるのか?再教育を薦める。時期はまだ、決まっていないが、竜王がカルミアに留学予定だ。お前の嫡男も留学するか?」
だってインキュバスに操られ始めてるよ?次期獣王がインキュバスに魅了されるって…弱いよ!強さの証明になってないよ!?女豹のポーズさせられてんじゃんー。あっ、降伏ポーズまで…。ヤバイな魔族。プルメリアの視界はセバスによって遮られた…。
「試合終了ー!インキュバスの勝利だぁー!!勝者には名乗りが許されるぞ!」
審判の声が響いた。
グランダルが立ち上がる。
「見事な戦いであった。名乗りを許す。そなたの名は?」
「ヒルガオと申します。お見知りおきを。」
名は体を表すとは言うが…まんまだな。紫の髪なんて日本のマダムぐらいでしか見たこと無かったわよ。あっウインクされた。君、ちゃんとグランダルの顔見なさい。息子をけちょんけちょんにされたのに奮い立っているのよ?
「次の試合も楽しみにしている。それと、隣で伏せをしたままのやつの魅了解いてやってくれるか?」
「はい。ありがとうございます。魅了ならば試合終了と共に解きましたが?」
「……。」
皆が絶句。フォローー!!誰かぁー!
「グラジオラス、いつまでそうしてるつもりだ?恥の上塗りをしたいのか?ならばずっとしているがいい。試合に負けたことにすら目をそらし、自分の力量も測りきれずトーナメントに参加し、嫡男であることも放棄したお前に何の価値が有るのか。私は教育を間違えた様だ。しばらく男子が産まれず、次男三男は先頃産まれたばかりで競う相手がいなかったとはいえ甘やかし過ぎたようだ。そなたの嫡男としての地位を白紙に戻す。一、王子として生きよ。しばらく私の前に顔を見せるな!!」
だよねー。そう言うしかないよ…公衆の面前であんな負け方…しかも負けを認めたくなくて伏せしたまま乗り切ろうとしたのがばれちゃったし…せめて負けを認めてグランダルの沙汰を待つってすれば違ったのにー。強さが一番の獣人の民達はついてこないよー。
まぁ、王子としては残るんだからまだ、いいほうじゃん。
「じゃあハギが預かっていい?修行の鬼!で鍛えて上げる。だから獣王~獣人国のマッピングと修行の許可ちょうだい?」
シーンとなっていた場に声が響いた。
カンナの顔だけ輝いていた。
萩ちゃん?そんなにマッピングと修行したかったの?自分で交渉するなんて良い子ねぇ。私の子達は皆頑張りやさんだわー。
萩さんは相変わらず自由であります!