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はぁ? 完結!  作者: 千桜
第三章 外遊編
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閑話 ギデオンの報告書

お待たせ致しました!


閑話の日ー。


お楽しみくださいませ。

僕は今机にかじりついて報告書を書いている。

妹であり、義姉のつぐみから


「発見や作りたいものがあったらまず、書類にて提出しなさい。」


と言われたからだ。


「何で?書いてる時間があったら研究したいよー。書類めんどくさい。」


と何とか回避できないかごねたがダメだった。


「そうやって面倒だと避けていたら一生できない。これからは人に伝えることも学びなさい。時間はたっぷりできたでしょ?それに人に伝える為に分かりやすくする事は研究を再度見直すことにも繋がるから無駄ではないはずよ。」


と全うな意見で返された。この忠告は無視したらアカンヤツだと鶫の目をみて思った。あの子は自分は普通だと思っているようだがだいぶ違う。前の世界であったことだが…怒らせたらヤバイのだ。鶫はいつもどんなことがあってもフォローしてくれるのに全くなくなるだけでなく、アクセスすらできなくなる。行方をくらませるのだ。謝ることすら許してくれない。謝られたら許さなきゃならないから嫌だと言われたことがある。

だから、そもそも怒らせるなと。


鶫を怒らせた原因は報告だった。何処かに素材を探しに行くとき、研究でこもる時、何時何処でを報告するようにと言われてきたが何度も忘れて終いには警察に行方不明の届出が出されたこともある。鶫は何とか方法を探し、僕が報告しやすい様に家族ができるだけ聞いてくれる様にしてくれていた。警察のお世話になる騒動後は携帯にGPSもつけてくれたが…僕は携帯を忘れて行方不明になり、再度警察に届出をだされた。で、鶫は怒ったのだ。


鶫にアクセス出来なくなり僕なりに必死に探した。人一人の所在を探すことがどれだけ大変なのか…初めて知った。鶫の知人に鶫のことを聞けば、


「君が悪いじゃん。いくら姉妹でもこれ以上妹に迷惑かけるの良くないんじゃない?開放させてあげなよ。」


と言われた。そんなに迷惑をかけていると思っていなかった…。もう探さない方がいいのかな?とも思った頃…両親が見かねて鶫の居場所を教えてくれた。

両親はグルだった。これから先両親は老いる。面倒を見れなくなるのだから蛍にも少しは意識させないとダメだと本人に所在不明がどれだけ周りに被害を及ぼすか解らせなければならないと。だから言うなと鶫に言われていたらしい。


その会話の後、僕はストレスで肌はガサガサ、口の周りにはニキビという状態になりながらも苦手を克服させられた覚えがある。

それが来たと直感した。なので従っている。


「ギデオンー!まだかかる?私も弟もおやつ食べにいってきていい?」


キキョウとリンドウの子供達が話しかけて来てくれた。この子達は僕が話を聞いてくれるタイミングが判るらしい。とても有難い。前世で僕はいつも無視すると言われ相手を怒らせる事が多かった。

この世界に転生してから…いや。鶫に再開してからかなり生きやすくなったなぁ。

誰も僕の邪魔や強制をしない。確かに怒られる事はあるけど…。


「うん!いいよ!トロッコ列車のレシピは終わったけど、鉄道の動力をどうするかまだ、考え中なんだ。天然ガスにするか水素ガスにするか…。悩むことろだよねー。」


天然ガスは今のところ誰もどの魔道具でも使用していない動力源だし、火山はドワーフ国だけでなく世界中にある。利用しない手はない。だが、天然ガスだから歳出量が決まっているだろう。有限であることを考えて使用しなければならない。

旅の目的はお嫁さん探しではなくなったけど…鶫に絶対ダメ!せっかく寝ている竜性が起きちゃうでしょうが!?って言われちゃったからなぁ~。

世界中の天然ガス探しや素材探しに行っても良いなぁ。

一方水素ガスは理論で言えば水と電気さえあれば出きる。水素ガスと酸素ガスに分かれるため、酸素ガスも取れるというわけだ。

凄く楽しい!!早くどちらにも対応できる鉄道を作りたい!

鶫にそうやって楽しそうにトロッコのレシピを渡しながら伝えた。

すると鶫の顔は陰った。旅は良い。その目的ならば好きなだけ言ってくると良いよー。って笑顔だったんだけど…。僕が導入しようとしていることは一種のエネルギー改革になると。今までこの世界は動力に魔石に頼ってきたからだ。

今回のトロッコも魔石を動力として設計している。ドワーフ国王陛下が特大の魔石を取ってきてくれたからね!!それにこのトロッコは荷物運搬用だからそんなに馬力は要らないし。

だが、そんな特大の魔石等簡単に見つかるわけではない。常に魔石のストックは必要となるし、ドワーフ国王が代替わりしたときの魔石発掘はどうなるという問題か残る。だが、天然ガスやまして水素ガスを動力とするならばとうなる?ほぼ、無限にあり設備さえしっかりしていれば人手が必要でなく得られるエネルギーだ。皆が求めるだろう。そうなると魔石発掘を生業としているもの達はどうなる?と。


全ての動力を天然ガスや水素ガスに出きるとは思わないが、確かに転換できる魔道具がいくつか思い付く。

僕は作りたいから作るし、研究したいから学びに手を抜かない。

だけどそれで不利益を被るもの達が要るとは考えなかった。鶫は直ぐに思い付いたのに…。

僕はいずれドラゴン国王の番となるのだ。国を背負わなければならなくなる。鶫のような視点を持つことが出きるだろうか…。

まずは鶫に言われた苦手を克服をしよう!

それからだ!鶫は僕に複数のことを同時にしようとするなと言っていたしね。

僕はガスに関する資料をなるべく分かりやすく、簡単な表現となるように考えながら書類製作に取りかかった。


ドワーフ国から帰ってきたギデオンの視点でした。

ポトスやユーカリ、ユッカに言われたことをすっかりとは言わないまでも殆どを忘れています。

ギデオンさんは興味がないことは覚えません。


そして蛍が克服した苦手とは携帯を常に持つ、携帯を充電しておくの2点だけです。これを忘れずにすることを習慣とすることに努力しました。

かなりの進歩です。

今では探検にはミニハギと双子ちゃんを必ずつれていくになっています。

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