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エピローグ
第2章、完結です!
ありがとうございます。
9/19に番外編を投稿し、
9/20から第3章を始めたいと思います!
小さな小さなお葬式。
私と娘だけの。
神官もいない。
お墓もない。
御遺体すらない。
ろうそくに火を灯し、花を捧げ、手を合わせ祈った。神のもとへと旅立った彼に、どうか安らかな眠りを…。
私が許すことで、彼に赦しが与えられる事が解っているから。
この次はどうか彼に幸せを。
今世で得られなかったものを来世では得られます様に。
彼は優しい人だったのだ。最後まで私達を思ってくれていた。
彼と出会わなければ、国を救おうとは思わなかっただろう。
彼が居なければ、プルメリアは授からなかっただろう。
彼と別れなければ、国は助からなかっただろう。
彼が侘びなければ、今の幸せは無かっただろう。
その時風が吹いた。花びらが舞い上がる。
風に乗ってその花は空へ消えていった。
「届いたかな?」
プルメリアが呟いた。
「ええ。きっと。」
ブクマ、評価を宜しくお願いします!
第3章への励みになります。
一週間の予定が…区切りが良くなくてー。
すみません。
9/20から宜しくお願いします!