side神様
予約投稿を頑張っております。
ここは真っ白な世界
神の住まう場所。
目の前には1匹の猫と横たわった女性。猫の眼光がスッ鋭い。わし…神様だったはず…。1度視線をそらし~再度挑戦!
はい!ガン見~。無駄な足掻きじゃったか…。
「おい!じじい。何目そらしてんだよ。お前の世界のバカな奴らのせいでこんなとこに来ることになったんだろうが。どう落とし前つけんだよ。」
「すまぬ。そんな目で見られたことなかったもんじゃから気のせいじゃと…。」
「謝って済む問題じゃねえだろ。早く元の世界へ戻せ。」
「それは無理じゃ。召喚事態は既に済んでしまっている。いくら私が神でもそれには干渉できんのじゃ。一時的にこちらに呼んでいるに過ぎぬ。そのままでの召喚はあまりに不憫だからな。」
「はぁ!?じゃあ、つぐみはそっちの世界に行くしか無いのかよ。」
「そうじゃ。だが、そちは違うぞ。私が力を貸せば戻れる。そなた、自分の妖力でついてきたのであろう?その力を補填してやる。愛情深い生き物じゃな。そちは。」
「チッ。ムカツク。つぐみと2人で不自由なく、悠々自適に暮らしてたのに。」
「いや…悠々自適だったのはそちだけでは…」
「ああ?」
「いや…なんでもないぞ。それはムカツクな。」
「わかった。俺もここに残る。つぐみが心配だからな。ここに居ればつぐみの様子が見れるんだろう?」
「えっ?えっと…ここ?付いていくとか、帰るんじゃなくて?」
「当たり前だろ!何で俺がそんな面倒なことしなきゃいけないんだよ。でも、つぐみが心配だからなここに残る。俺の世話はお前がしろ。つぐみにもしっかり罪滅ぼししとけよ。」
「えっ。そんな。わかった!わかったのじゃ。わしが望んだことではなかったが…人間とは欲深いものじゃ。ではこの子の願いと異世界召喚というはた迷惑な事象に巻き込まれたこの女性にはギフトを授けよう。では、いって参れ~」
「これで良いか?」
「じじい。めし。」
猫1匹と神様の生活が始まる…。
本当はこんなやりとりが…