プロローグ
こんにちは!!!初投稿です!温かい目で見守りください
「え~と、26番っと」
俺は目の前の多くの受験生たちの人混みを掻き分けながら、目の前のボードの中から俺の番号を探していた。
「あった、あったと。正直実技は散々だったから少し不安だったんだよな」
俺はふと主席はどんな人が取ったのかなと思い、左下にあった俺の番号から視線を上にずらす。
主席 桜 明美 Sクラス
女性だったのか・・・・・・・しかも俺と同じクラスだし
主席以外の人は、自分の順位がどの程度だったのかもわからないために自分の実力がどのくらいのものだったのかわからない。
といっても順位を出したら出したで、低い人ほど居心地が悪くなるのは間違いないので正しい判断ではあるような気がする。
「きっと魔法とか剣術もすごくて、その上頭もいいんだろうな。絡まれないようにしよっと」
そんなどうしようもないことを呟きながら俺は先週親から言われた言葉を思い出していた。
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「響也!!来週からうちの学園に来なさい」
・・・・・は??いやまてまて。俺は剣術や体術はそこそこできるが、なぜか魔法が使えないのだ。そんなんで学園に行っても小馬鹿にされるだけだ。
「いやこのみさん。俺じゃ無理ですよ魔法も使えませんし。いくら15歳になったとはいえ・・」
この人、氷室 このみはいつもそうだ。
なにかあれば事前に相談もせずに勝手にいつも決めてしまう。
正直俺の家はとても裕福だ。このみさんが王立魔法学園の理事をしているせいか、俺が生活に困ったことはあまりない。そのため今まであまりわがままを言わなかったせいかこの人は大体すべて自分で決めてしまう。
まあ俺を拾ってくれた人なため、俺もわがままを言いたくはないが今回ばかりは無理だ。
「響也、お前は少し友達付き合いをしてみたほうがいい。外の世界は広いぞ??それにな・・・」
・・・?このみさんの黒くて艶のある長い髪を揺らしながら首をかしげている。
「それに・・・・?なに?」
「いや、なんでもない・・・・。とにかくこれは決定だ。お前には来週の月曜にうちで試験が行われる。勉強はしてきたから大丈夫だろ??まあ魔法が使えないのは結構問題だがそこは私の力でねじ伏せてやる。」
このみさんは俺の部屋のドアを乱暴に閉めながら部屋を出ていった・・・
「はぁ・・・もう寝ようかな。頭が追いつかん」
俺は寝るのが嫌いだ。目を閉じるといつもあいつが出てくる。しかも夢のくせに起きたあとははっきり覚えてるし、このみさんに言っても顔をしかめてよくわからない。
まあ人間寝ないと生きていけないので、寝るしかないんだけどね・・・・これいつになったら治るのかな・・・・
そうして俺は目を閉じた。