表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星繋ぎ  作者: もんじろう
9/147

9

「確かに体格や筋肉の量、腕力は重要だ」


 男が言った。


「見た目で俺の力量を判断したんだろうが、あいにく、それだけで打ち込みの強さは決まらない」


 男が刀をぶんっと振って見せた。


「俺は特殊な呼吸法を訓練し、気を練る修行を積んだ。それで強烈な打ち込みが出来る。兄貴は残念だったな」


 男が淡々と言った。


 弐尾と惨尾をにらむ。


「さあ、どうする?」


「おのれ!!」


 惨尾が前に出ようとするのを弐尾が肩に手をかけ、止めた。


「待て! 惨尾!」


「し、しかし、兄者!」


「ここは退く」


「壱尾兄者が…」


「お(かしら)に報せねばならん。加勢を頼めば仇を討てる」


「………分かった」


 弐尾と惨尾が、じりじりと後ろへ退がり、さっと闇の中へ消えた。


 男は追わなかった。


 優とトワに向かって歩く。


「俺は無法丸(むほうまる)。お前たちは?」


 男が名乗った。


「あははは」


 突然、聞こえた女の笑い声に無法丸と優とトワは、ぎょっとなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ