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星繋ぎ  作者: もんじろう
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 トワの脳裏に、お龍の言葉がよみがえっていた。


「惚れたら、どんなことがあっても離しちゃ駄目だぜ。何があっても食らいついて、一生そばに居るのさ」


 今、虎造とお龍はお互いの血を吸い合い、必死に二人の繋がりを守ろうとしている。


 が、それも長くは続かないだろう。


 トワの瞳から涙が流れ、その頬を濡らした。


 トワの両眼が澄んだ青い光を放つ。


 それを見たお龍の瞳も同じ光を発する。


 お龍の全身へと光は広がり、虎造から吸った血が再び元へと戻され、その身体も青い光をまとっていく。


 虎造の双眸も青く輝いた。


「何じゃ!? 何をしておる!?」


 カーミラがただならぬ雰囲気を察知し、大呼(たいこ)した。


 抱き合い、お互いの血を吸い合っている虎造とお龍の身体から発した青い光は、その強さを増し、二人の姿を包んだ。


 二人は光の中で溶け合い、混じり合った。


 心だけでなく、身体も完全にひとつとなったのだ。

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