表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星繋ぎ  作者: もんじろう
7/147

7

 左手に握っている刀を鞘から抜かず、そのまま右手に持ち変えた。


 そして。


 真っ先に斬りかかってきた忍びの顔に、鞘に納めた刀を横殴りに叩きつけた。


 忍びはウロコがびっしりと生えた顔を潰され、吹き飛んだ。


 男の細身な身体からは想像できない力であった。


 続いて襲ってきた忍びも(ひるがえ)った刀に頭を潰される。


 三人、四人、五人。


 男の、まるで舞踊のような流れる動きが止まると、七人の忍び全員が地面に倒れていた。


 ほんの一瞬で手下を全滅させられた三兄弟は呆然となった。


「ははは」


 樹上の女が笑った。


「やるじゃないか、色男」


 楽しそうに言った。


 男が優とトワへと歩きだす。


 男の前に立ち塞がる者が居た。


 兄者と呼ばれたトカゲの忍びだ。


壱尾(いちお)兄者」


 弐尾が兄の名を呼んだ。


「俺に殺らせてくれ」と弐尾。


 壱尾は首を横に振った。


「この男はなかなか強い。確実に殺さねば後々、面倒だ。俺が殺る」


 壱尾が言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ