表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星繋ぎ  作者: もんじろう
65/147

65

 落ちていく二人が見えた。


「南無三!!」


 縫が少年たちに糸を放った。


 ぎりぎりのところで糸は間に合い、二人は宙吊りになる。


 縫が糸の手元を崖っぷちの複数の出っ張りへと分散させ固定する。


「やった!!」


 縫が両手を挙げて喜ぶ。


 無法丸が縫の隣へ駆けつける。


「よくやった!」と無法丸。


 縫が両眼を閉じ、唇を尖らせた。


「んー」


 無法丸に顔を近づけてくる。


 無法丸は、ため息をついた。


 崖下を見る。


「おい!!」


 大声で言った。


「何!?」


 縫が驚いて、下を見る。


 崖下で宙吊りになっている少年たちの側に、一人の女が居た。


 女は二人を吊っている糸を掴み、少年たちの横にぶら下がって居る。


 崖下にはまだ距離があり、常人が跳び上がれるような高さではない。


 女は優とトワを巻いた糸を片手に持ち、二人を支える糸を手刀で断ち切った。


 少年たちが、今度は女と共に落下していく。


「縫!!」と無法丸。


 縫が無法丸の腕の中へと、さっと滑り込む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ