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星繋ぎ  作者: もんじろう
63/147

63

 両手に「くない」を振りかざし、自らの口に生えたウロコ衆の証の牙を剥き、無法丸へと襲いかかる。


 蛇姫の牙には猛毒があり、噛みつかれれば、ただでは済まない。


 無法丸が気を練りつつ、蛇姫を迎え撃とうと構えた、そのとき。


「無法丸!!」


 縫が叫んだ。


 珍しく慌てていた。


 蛇姫が動くのと同時に、無法丸たちに迫ってきた者が居る。


 楽法である。


 楽法は琵琶を奏でる手を止め、素早い動きで無法丸たちに近づいた。


 縫の魔糸が楽法を絡め取ろうと飛んだが、楽法の右手の琵琶の(ばち)が、その全てを弾き返す。


 それゆえの縫の叫び。


「無法丸!!」であった。


 楽法は縫を攻撃せず、無法丸へと跳んだ。


 撥で無法丸の首を掻き斬ろうと狙う。


 無法丸は楽法の攻撃をかわすため、身を沈めつつ、同時に襲ってくる蛇姫の腹へと黒鞘の一撃を打ち込んだ。


 両腕を組み仁王立ちし、まるで関心なさ気にこの戦いを見つめていた美剣の双眸が、無法丸の動きに輝いた。


「ほう」

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