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星繋ぎ  作者: もんじろう
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 ウロコ衆は厳しい修行に耐え抜いた忍びの集団である。


 数で勝るこの状況で、命を惜しんで怯む者など一人も居ない。


 では何故、弐尾たちは足を止めたのか?


 楽法の「動くな」の声を聞いた瞬間に金縛りにあった如く、身体が動かせなくなったのだ。


 楽法が優雅な所作で、美剣にお辞儀をして見せた。


「美剣様。ご覧の通り、奴らは動けませぬ。今のうちに、その素っ首を斬り落としてやってくださいませ」


 美剣の兜の下から覗く双眸が、楽法をぎろりとにらんだ。


児戯(じぎ)にも等しい、くだらん技よ」


 美剣が言った。


「どうした、兄者!!」


 惨尾が叫んだ。


 声をかけられた弐尾の方はというと、やはりどう身体を動かそうとしても、ぴくりとも動けない。


 惨尾の呼びかけに答えることすら出来ないのだ。


「将軍家のためにも、一刻も早く『星の子』を連れ帰らねば」


 楽法が美剣に言った。


「ここは何かとご不満もあろうこととは思いますが、是非とも」

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