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星繋ぎ  作者: もんじろう
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6

「待て!!」


 突然、凛とした男の声が響いた。


 少年たちと忍びたちが走ってきた草原をひとつの影が、こちらへと走ってくる。


 速い。


 あっという間に少年たちを囲む忍びたちの側まで、やって来た。


 浪人風の男だった。


 長身で細身だが筋肉質。


 長髪を後ろで、ひと括りに束ねている。


 黒鞘に納めた大振りの刀を持っていた。


 刀は細めの鎖で、ぐるぐる巻きにされている。


「あら」


 樹上で事の顛末を見守っていた女が呟いた。


「いい男。あたしの好みの顔だよ」


 枝の上で寝そべっていた身体をやや起こし、今まで以上に瞳を輝かせて様子を窺う。


 あれだけの速さで走ってきたというのに、男の息は少しも乱れていない。


「お前たちが村を燃やしたのか!?」


 男が怒鳴った。


 その双眸が怒りに燃えている。


「殺れ」


 兄者と呼ばれた男が言うと同時に、三兄弟以外の忍びたちが一斉に刀を抜いた。


 七人が男に襲いかかる。


 男は落ち着いていた。

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