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星繋ぎ  作者: もんじろう
56/147

56

 蛇姫を避け、左側へと走りだす。


 後ろから迫る忍びたちは、縫の糸に前進を阻まれた。


 無法丸たちは森を抜け、開けた場所へと出た。


 さらに進むと、その先には。


 無法丸が足を止めた。


「行き止まりか」


 崖っぷちになっていた。


 下には川が流れているのが見える。


 常人が飛び降りれば助かる見込みはない。


「来るよ!」


 縫が告げた。


 大蛇に跨がった蛇姫と弐尾、惨尾、そして忍びたちが無法丸たちへと向かってくる。


 もはや退路は断たれた。


 鎌首を持ち上げた大蛇の上から、蛇姫が呼びかけた。


「『星の子』を渡せ」


 優がトワを後ろに庇い、さらに無法丸が優を庇う。


 縫はその横で、ゆらゆらと揺れていた。


「トワを渡せば助かるらしい」


 縫が言った。


 それを聞いた優がトワを抱きしめる。


 無法丸の眼が吊り上がった。


「言ってみただけー」


 縫が「てへっ」と舌を出す。


「断る!」


 無法丸が怒鳴った。


「では、死ね」


 蛇姫が言った。

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