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星繋ぎ  作者: もんじろう
52/147

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 二人が同時に、がばっと立ち上がった。


「多いな」と無法丸。


「ざっと二十人は居るよ」と縫。


「囲まれてるね」


 縫が続けた。


「優! トワ!」


 無法丸の大声に二人が飛び起きた。


「また!?」


 優が不平を言った。


「はいはい、とっとと起きないとトワが連れていかれるよ! その子を守るんだろ!」


 縫の言葉に優は背筋をしゃんと伸ばし、トワの手を握った。


「で? どうすんの?」


 縫が無法丸に訊いた。


「ここは不利だ」


 無法丸が小屋の外を指す。


「外へ出て、囲みを破る」


「へーい」


 縫が言った。


 無法丸が小屋の戸に進み、蹴破る。


 四人は外へと出た。


 小屋の周囲は遠巻きに囲まれていた。


 蛇姫と弐尾、惨尾が率いる二十人のウロコ衆である。


 無法丸の正面側に立つ蛇姫が声を発した。


「『星の子』を大人しく渡せば、他の者の命は助けてやる!」


 これには弐尾と惨尾が気色(けしき)ばんだ。


「あやつは壱尾兄者を殺した! 殺さねば気が済まぬ!」と弐尾。

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