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星繋ぎ  作者: もんじろう
51/147

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 とりあえずは置いておくと決めた。


「しかし、あの女…」


 無法丸はカーミラを思い出していた。


「あれは完全に人ではない」


 無法丸の言葉に、縫が振り向いた。


「あの女、トワを狙ってるよ」


 縫が言った。


「あんた、本気でくそがきどもを連れて、どこかも分からない場所に行くつもり?また、あの女が襲ってくるよ」


 縫が両手の人差し指を(つの)に見たてて、自分の額の上に当てた。


「それとあんたは忘れてるかもしれないけど、村を襲った忍びたちだって、きっと諦めちゃいない。それでも、やるつもり?」


 無法丸が頷いた。


「ああ。俺は一度やると決めたら、必ずやる」


「はっ」


 縫が鼻を鳴らした。


「よっぽど自分の腕に自信があるのか、ただの馬鹿なのか。ほとほと呆れるよ」


 縫が再び背を向け寝転がり、尻を無法丸に一度、振って見せた。


 そーっと顔だけ振り向き、小さな声で「おいで」と言う。


 無法丸が大きなため息をついた。


 次の瞬間。

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