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星繋ぎ  作者: もんじろう
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「しかし、この二十年、将軍家は我らを遠ざけ新参者(しんざんもの)を雇い入れておる」


 屋守翁の顔に苦悶の色が差した。


「このままでは我らは忘れられてしまうじゃろう」


 屋守翁の語調が強まった。


「将軍家は新しい腹心たちを野に放った。『星の子』を見つけるためじゃ」


「星の子」という言葉を聞き、弐尾と惨尾が、ぴくりと動いた。


「星の子」を捕らえる任務は失敗し、兄弟を一人失う惨めな結果となったからだ。


「我らは何としても将軍家の手先よりも先に『星の子』を捕まえる。そして、我らが最も有能であると証明するのじゃ」


 屋守翁が「弐尾、惨尾」と呼びかけた。


 二人が平伏する。


「今一度、機会をやろう。手勢を率いて『星の子』を捕らえるのじゃ」


「「はっ」」


 弐尾と惨尾が同時に言った。


 屋守翁が二人の隣の女の顔を見た。


蛇姫(へびひめ)よ」


 蛇姫が平伏する。


「お前も二人に加勢せよ。必ずや我が命を果たすのじゃ」


「はっ」


 蛇姫が答えた。

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