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星繋ぎ  作者: もんじろう
4/147

4

 忍びたちは包囲の輪を狭め、少年たちへと近づいた。


 日に焼けた少年は、周囲の忍びたちから出来るだけトワを守ろうと背中に庇う。


 トワの白い腕が少年の腰に回され、二人が身体を密着させる。


「大丈夫だ、トワ。お前は俺が守る」


 少年が言った。


 しかし、これだけの人数の忍びたちに囲まれては、言葉とは裏腹に顔色が青ざめている。


「『星の子』だけを生け捕れ。もう一人は殺せ」


 先ほど喋った忍びが言った。


 忍びの顔が月明かりに照らされると少年が息を飲んだ。


 忍び装束の頭巾から覗く顔が、人のそれではなくウロコに覆われたトカゲそのものだったからだ。


 よく見れば(はかま)に穴が開けられており、尻の部分から太い尾が外に出ている。


「「ははは」」


 トカゲの忍びの左右の二人が同時に笑った。


「こいつ、驚いてやがる」


 右の男が言った。


「びびりすぎて、漏らすんじゃねぇか?」


 左の男が言った。


 二人が被っている頭巾をめくり上げると。

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