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星繋ぎ  作者: もんじろう
32/147

32

(さっき、宿の前に居た怪しい奴らか?)


 まるでわけが分からないが、無法丸たちを追跡して来る。


 無法丸は前を走る優とトワを見た。


 そういえば何故、二人の村は襲われたのか?


 略奪するものなど何もない貧村だった。


 そして「ウロコ衆」と名乗った忍び集団は優とトワを追っていた。


 今、追って来るのは「ウロコ衆」の仲間なのか?


 気配が近づいてくる。


 尋常な速さではない。


 追手は宿屋の前に居た、あの大きな犬か?


(どのみち、トワの脚がもたない)


 前を走るトワの脚は、すでにおぼつかなくなってきている。


(背負うか? いや)


 無法丸は止まって戦うか迷った。


「無法丸」


 横を走る縫が言った。


 縫の息は、まったく乱れていない。


「あたしに任せな」


 にんまりと笑った。


「足止めしてやるよ」


 縫が道沿いから、やや外れた森を指した。


「くそがきども! あの森へ走りな!」


 縫の言葉に二人は道を外れて進み始めたが、トワが蹴つまずき、転びそうになった。

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