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星繋ぎ  作者: もんじろう
19/147

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 両手を前に出し、ふらふらと歩いている。


 男女たちが虚ろな眼差しで、虎造とお龍を見つめた。


 途端に眼球が激しく動きだす。


「がーーーっ!!」


 一斉に男女たちが叫んだ。


 口を開いたことで、全員の恐ろしく伸びた犬歯が、はっきりと見えた。


 振り上げた両手の爪も、まるで獣のように鋭い。


 前方の五人と後ろの五人が、虎造とお龍に向かって突進した。


「おらっ!」


 気合いと共に虎造が、その太い右脚で先頭の男の腹を正面から蹴った。


 爪が虎造に届く前に、男が後方へと吹っ飛んでいく。


 先頭の男は後ろに居る四人にぶつかり、全員がひっくり返った。


 お龍に襲いかかった五人の爪は全て空を切った。


 お龍は巧みに身体を回転させ、攻撃をかわしつつ、後ろ回し蹴りを放った。


 男が衝撃で倒れる。


 お龍の回転は、そこで止まらない。


 回り続けては引き締まった脚で蹴りを繰り出し、残りの四人も打ち倒した。


「なめんじゃねえぞ!!」


 お龍が怒鳴った。

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