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星繋ぎ  作者: もんじろう
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「これは完全に規定違反なんですよ」


 ターシャが言った。


 兜の中の瞳は涙目だ。


「始末書を何枚も書かないといけないと思います。『時間管理局』としてはトワさんが、この時間軸から居なくなりさえすれば良いので…これは余計な行動…」


 無法丸にはターシャが何を言っているのか全く分からなかった。


「でも」


 ターシャが、かっと眼を見開いた。


「あの怪物をあちらの世界に行かせるのは、何だか嫌なんです!! すごく悪いことが起こると思います!! だから私は今、自分が出来る精一杯…」


 ターシャが無法丸に頷いて見せる。


「あなたを助けて、向こうの世界へ行かせます!」


 言い終わるなり、ターシャの銀色の身体が吸血鬼たちに突進した。


 ターシャが手刀、拳打、蹴りの流れるような動きで前方を切り開く。


 無法丸は無心になった。


 ターシャが何者で、何を言っているかは分からない。


 しかし今、道は開いている。


 カーミラの消えた揺らぎは、さらに小さくなっていた。

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